オリンピック 体操女子個人総合 村上茉愛5位 日本選手過去最高

東京オリンピック体操の女子個人総合の決勝で、村上茉愛選手はこの種目、日本選手で過去最高となる5位に入りました。

決勝は予選の上位24人が出場して4種目の合計で争われ、村上選手は23位で決勝に進みました。

29日の決勝で、村上選手は最初の平均台を安定した演技でまとめると、2種目め、得意のゆかでH難度の「シリバス」を決め、ゆかは全体でトップの14.000の高得点をマークしました。

続く跳馬でも着地を決めて14点台をマークし、この時点で6位につけました。

そして最後は予選でミスのあった段違い平行棒。

村上選手は思い切りのいい演技でミスなく終え、4種目すべてで予選の得点を上回りました。

合計は56.032で5位に入りました。

この種目では、1960年のローマ大会と1964年の東京大会で池田敬子さんが6位に入ったのが最高でしたが、それを上回りました。

金メダルはアメリカのスニーサ・リー選手、銀メダルはブラジルのヘベカ・アンドラージ選手、銅メダルはロシアオリンピック委員会のアンジェリーナ・メル二コワ選手でした。

また、2連覇がかかっていたアメリカのシモーネ・バイルズ選手は予選をトップで通過しましたが、決勝は「メンタルヘルスの問題に集中する」として欠場しました。

団体決勝で右ひじ負傷も「こんなことであきらめたくない」

村上茉愛選手は「団体決勝で右ひじをいためてしまい、きのうの時点では試合に出るのもどうかと思うくらいだったが、東京オリンピックのために体操をやってきて、『こんなことであきらめたくない』と思い切って演技ができた。やっと本来の演技が出せたのかなと思う」と話していました。

予選と団体決勝でミスがでた段違い平行棒については「なんで本番でうまくできないんだろうとすごく悩んでいた。きょうはやっといい演技ができてひと安心した」と話していました。

そのうえで、種目別のゆかの決勝に向けては、「メダルに届く点数がとれてきている。本業なので、5年間やってきたことを信じて何も考えずに演技を楽しみながらメダルを狙いにいきたい」と意気込んでいました。

メダル獲得ならずも 存在感示す

体操女子、個人総合の決勝で日本のエース 村上茉愛選手は、目標としていたメダル獲得はならなかったものの、予選の23位から大幅に順位を上げて5位となり、存在感を示しました。

村上選手は神奈川県出身の24歳。力強い足腰からバネを生かしたダイナミックな演技が持ち味です。
ゆかと跳馬を得意としていてゆかでは2回宙返り2回ひねりのH難度の大技「シリバス」をこなします。

17歳で出場した2013年の世界選手権では、ゆかで4位に入りました。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、日本女子の団体4位入賞に貢献し、翌年の世界選手権では、種目別のゆかで日本の女子選手として63年ぶりとなる金メダルを獲得しました。
さらに2018年の世界選手権では個人総合で日本の女子選手で初めて銀メダルを獲得しました。

東京オリンピックの代表選考を兼ねた、ことし4月の全日本選手権では2年連続5回目の優勝を果たし、続く5月のNHK杯では3回目の優勝を成し遂げ、2回目のオリンピック代表を決めました。

東京大会を競技生活の集大成と位置づけ、「最高の演技をして団体でも個人でもメダル獲得を目指したい」と意気込みを話していました。

今大会ではともに日本代表を支え、代表のキャプテンを務めていた寺本明日香選手が代表を外れたため、村上選手は精神的な支柱としての活躍も期待され、団体の演技では予選と決勝を通して積極的にチームメイトに声を掛けて、若いチームをけん引していました。

27日行われた団体の決勝では目標としていた表彰台には届かず、5位に終わりましたが、「悔しいけど、きちんと出し切った。私たちなりに頑張れた」と胸を張りました。

一方で、団体決勝の段違い平行棒で、ひじを痛めましたが、「あきらめたくない」と個人種目への意欲を話していました。