オリンピック テニス 錦織圭 準々決勝でジョコビッチに敗れる

東京オリンピック、テニスの男子シングルス準々決勝で、錦織圭選手は世界王者でセルビアのノバク・ジョコビッチ選手にセットカウント0対2のストレートで敗れました。

ジョコビッチ選手に敗れた錦織選手は「ジョコビッチ選手は強かったです。終始何もできずに終わってしまったので悔しい気持ちが大きいです。サーブが入らなすぎて自分のリズムに持ち込めなかったので両セットともに最初にブレークされました」と試合を振り返りました。

またオリンピックを通じては「きょうの負けはこたえますが、ここまで感覚が戻ってきたのもすごい久しぶりで、いい試合もいくつかできたので、収穫は大きいと思います。ホームでお客さんがいないなかでプレーをすることに悲しい気持ちはありましたが、プレーには集中できていましたし、楽しかったです」と話していました。

そのうえで今後について、「来週から次の試合が始まるのでしっかり休んでこれを機に大きなステップを踏んでいきたい」と話していました。

立ちはだかる世界王者の壁

錦織圭選手が狙った2大会連続のベスト4進出の前に立ちはだかったのは世界王者でした。
ノバク・ジョコビッチ選手、34歳。2011年のウィンブルドン選手権で初優勝して以来、世界ランキング1位に君臨するセルビアの英雄は現在、1位の在位期間が通算328週。歴代最長記録を更新し続けています。

錦織選手とジョコビッチ選手とは公式戦でこれまで18回の試合を重ねてきました。
対戦成績は錦織選手の2勝16敗。2010年、初対戦の全仏オープンは敗れましたが、2011年、すでに世界1位の座についていたジョコビッチ選手を逆転勝ちで破りました。さらに2014年には全米オープンの準決勝の舞台で白星をあげて四大大会のシングルスで日本選手初の決勝進出を果たしました。

しかし、この2つの白星を最後に錦織選手はジョコビッチ選手の高い壁に阻まれてきました。2016年は全豪オープンで自身初のベスト4をかけた準々決勝で敗戦。
さらに、マスターズ初優勝をかけた2つの大会のいずれも決勝で対戦し敗れました。

「負けても失うものはない」 挑み続ける錦織

圧倒的に不利な対戦成績の中で迎えたオリンピックでの対戦を前に錦織選手が「今大会のドローの中で1番タフな相手。自分は負けても失うものはない」と全力でぶつかることを誓うと、錦織選手のことを親しみを込めて「スーパーK」と呼ぶジョコビッチ選手は「彼は非常に素早い。フォアもバックも質が高いしネットに出てくることも恐れない。私も十分準備をして勝ちたいと思う」と油断はありませんでした。

2年半ぶりとなった19回目の2人の顔合わせは対戦成績どおりジョコビッチ選手の勝利となりましたが、世界のトップに挑み続ける錦織選手のこれまでの戦いが、かいま見える試合でした。