五輪開幕1週間 バッハ会長 新競技に手応え「新世代を魅了」

東京オリンピックは29日で開幕から1週間となりました。IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長が日本のテレビ局の取材に応じ、スケートボードで日本選手が活躍し、国内で脚光を浴びていることを踏まえ、新競技への手応えを示しました。

東京オリンピックは29日が大会7日目で、開幕から1週間たちました。
IOCのバッハ会長が、国内外のテレビ局が集まるIBC=国際放送センターを視察に訪れました。

このあと日本のテレビ局の取材に応じたバッハ会長は、ここまでの大会を振り返り、「選手たちのこの大会での熱狂ぶりを見て、いかに困難を乗り越えて、この大会で再び世界中の選手たちと戦うことが幸せかを感じることができた。これは過去の大会でも見たことのない光景だ」と述べて、大会開催の意義を強調しました。

また、新競技のスケートボードで日本選手史上最年少の13歳で西矢椛選手が金メダルを獲得するなど、日本選手が活躍し、国内で脚光を浴びていることを踏まえ、「新たな世代をこの大会で魅了することができている。彼らの活躍はSNSなどデジタルプラットフォームで特に若い世代とつながっている。私たちはオリンピックの新たな価値を見いだすという点で目標を達成したと思う」と述べ、新競技に手応えを示しました。

一方、都内では29日も新型コロナウイルスの感染者が3000人を超え、感染が拡大していることについては「大会ではとても厳しい規制が敷かれ、選手たちは滞在場所と競技会場の往復しかできない。30万を超える検査が行われて陽性率は0.02%と低く、感染者も素早く隔離している」と述べて、大会は安全に運営されているという考えを強調しました。