IOC「東京に感染広げていることはないと思っている」

東京を中心に新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、IOC=国際オリンピック委員会の広報責任者は29日の会見で、大会の関係者を起因とした感染拡大の可能性については否定的な考えを示しました。

東京オリンピックが開催される中、都内では28日、過去最多となる3177人の感染が確認され、急拡大が止まらない状況が続いています。

こうした中、IOCのマーク・アダムス広報責任者は、会見で「私たちは最も検査を行っているコミュニティーで、選手村では外出の制限も行っている。私たちから東京に感染を広げていることはないと思っている」と述べ、大会の関係者を起因とした感染拡大の可能性については否定的な考えを示しました。

来日の大会関係者 感染確認のうち3人が入院

また、組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは、海外から来日した大会の関係者で、これまでに感染が確認された89人のうち、入院したのは3人で、今も2人が入院中であることを明らかにしました。

そのうえで「東京オリンピックが医療に影響を及ぼしているという懸念があるのは承知しているが、実際、その影響は最小限となっている」と述べました。