オリンピック ゴルフ男子 第1ラウンド 松山20位 星野41位

東京オリンピック、ゴルフ男子は、29日、第1ラウンドが行われ、松山英樹選手は2アンダーで20位につけ、星野陸也選手はイーブンパーで41位スタートとなりました。

埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」で始まったゴルフ男子には、日本から、ことしのマスターズ・トーナメントを制した松山選手と、国内ツアーで賞金ランキングトップの星野選手が出場しました。

今月、新型コロナウイルスに感染し、復帰戦となった松山選手は、3番パー4でこの日最初のバーディーを奪うと、7番と8番を連続バーディーとしてスコアを伸ばし、前半を3アンダーで折り返しました。

しかし後半の11番をボギーとすると、その後は我慢のゴルフが続き、松山選手は第1ラウンドをバーディー4つ、ボギー2つの2アンダーで、20位につけました。

一方の星野選手は、前半を1オーバーで折り返すと、後半の14番と15番で連続バーディを奪ってスコアを戻し、第1ラウンドをバーディー4つ、ボギー2つ、ダブルボギー1つのイーブンパーで、41位スタートとなりました。
オーストリアのセップ・ストラカ選手が8アンダーで単独首位に立ち、1打差の2位にはタイのジャズ・ジェーンワタナノンド選手がつけています。

(※ゴルフ男子の第1ラウンドは、雷雲が近づいたため、午後2時前からプレーが中断され、午後4時15分に再開されました)

松山「後半に思うようなプレーできず悔しい」

松山選手は「スタートはよかったが、中盤以降がうまくいかなかった。後半に思うようなプレーができなかったのが悔しい」と厳しい表情で振り返りました。

新型コロナウイルスに感染し復帰初戦となったことで、体力面について問われると「いろいろと感じる部分はありますが、あすはよいプレーができるようにしっかり準備していきたい」と述べるにとどまりした。

そのうえで「無観客の試合はアメリカツアーでもあるので、だいぶ慣れてはいますが、寂しい気持ちとともに、ボランティアの皆さんがたくさんいたので、雰囲気は味わうことができた。タフなホールもあるが、全体としてはうまくできたと思うので、あすもよいプレーができるよう頑張りたい」と、第2ラウンドへ気持ちを切り替えていました。

星野「緊張もショットの調子いい」

星野選手は「いつも以上にめちゃくちゃ緊張した」と、少しほっとした表情で話しました。

ダブルボギーをたたいた6番については「バンカーの砂が思ったよりぬかるんでいて、水の上をたたく感じになってしまった。なかなかそこからよい流れに戻せなかった」と悔しそうに振り返りました。

それでも15番では、10メートルを超える距離のバーディーパットを決めて、イーブンパーにまとめ「長いパットが決まり、気持ち的にも切り替えることができた。ショットの調子はいいので、あすはパットを決めて、少しでもよいスコアでホールアウトできるよう頑張りたい」と、第2ラウンドを見据えていました。

松山英樹 “原点の地”で

ゴルフ男子の競技が行われている霞ヶ関カンツリー倶楽部。ことし4月にマスターズ・トーナメントを制した松山英樹選手が「特別な場所」と語るゴルフ場です。

90年以上の歴史があり、中高生のジュニア世代が日本一を競う日本ジュニア選手権の舞台としても知られています。松山選手も高校3年生のとき日本ジュニアで初優勝するなど、ジュニア時代からこのゴルフ場でプレーしてきました。

そして、ゴルファーとしての転機となった大会もこの会場で開かれました。
優勝者にマスターズの出場権が与えられる2010年のアジアアマチュア選手権で、松山選手は優勝を果たし、2011年のマスターズに初出場しました。

そのマスターズではアマチュアで最も上位となる「ローアマチュア」を獲得して、世界に初めてその名を知らしめました。

当時を知る国際ゴルフ連盟の理事、平山伸子さんはアジアアマチュア選手権の運営にも携わり、松山選手が初出場したマスターズも現地で見守りました。

平山伸子さん
「霞ヶ関カンツリー倶楽部で開かれたアジアアマチュア選手権で勝ってマスターズに出場したことで、松山選手は一気に注目される存在になった。そこから本当の彼のキャリアが始まった」

松山選手が世界に羽ばたく原点になった、霞ヶ関カンツリー倶楽部とマスターズ。
平山さんはマスターズ初出場のあと、松山選手にある変化を感じたと話します。

平山伸子さん
「当時は体が細かったが、マスターズに初出場してから、パワーをつけたい、大きくなって力をつけたいと言って、ものすごい量の食事をしていました。アメリカに行ったことでそう思ったんでしょう。必ずアジア、日本からメジャー制覇をする選手が出てくると信じていたけど、霞ヶ関カンツリー倶楽部で優勝してマスターズに出場できたことが、その道のりを短くしてくれたんじゃないかなと思います」

原点となった会場に戻ってきた松山選手。27日に会場で行われた記者会見でその思いを尋ねると、松山選手は特別な思いがあることを明かしてくれました。

松山選手
「自分が変わった場所、本当に思い出のある場所なので、今回のオリンピックでもよい成績を出して、また変わることができたらなと思います」

そしてマスターズを制し、凱旋(がいせん)試合としてこの場所に戻ってきたことについてー

「そういうタイミングだったんじゃないかなと思いますけど、その質問は難しい」

29日の第1ラウンド、松山選手は4つのバーディーをとって、2アンダーとまずまずのスタートを切りました。

初日を終えたあとのインタビューでは、久しぶりに戻ってきた霞ヶ関カンツリー倶楽部について「難しく感じるところもあれば、よい状態に仕上がっていると思う気持ちもあった。ここでいいプレーをしたい気持ちは強い」と語った松山選手。
残り3日間、原点の地でどんなプレーを見せてくれるのか、期待が膨らみます。