関西広域連合 “府県越えた不要不急の往来自粛” 呼びかけへ

新型コロナウイルスの感染の急拡大を受け、関西圏の自治体でつくる「関西広域連合」は対策本部会議を開き、オリンピックをはじめ、夏休みやお盆の期間中の人出の増加を防ぐため、府県民に対し、感染拡大地域との往来や、府県を越えた不要不急の往来の自粛などを強く呼びかけていくことを決めました。

「関西広域連合」の対策本部会議には、連合長を務める和歌山県の仁坂知事らが出席し、関西圏では、大阪府で新型コロナの感染が急激に拡大しているほか、兵庫県や京都府でも感染者数が大きく増加している現状が報告されました。

そのうえで、東京オリンピックをはじめ、夏休みやお盆でさらなる人出の増加が見込まれ、十分な警戒が必要だとして、府県民に対し、感染対策のさらなる徹底を呼びかけていくことを決めました。

具体的には、旅行や帰省などでの感染拡大地域との往来や、府県を越えた不要不急の往来を自粛することや、オリンピックの応援では、飲食店などには行かず自宅でテレビ観戦をするなど、感染拡大を招かない行動を求めることにしています。

また、ワクチン接種への積極的な参加や、接種後も、引き続きマスクの着用や、人との距離の確保など、基本的な感染対策の徹底を合わせて呼びかけていくことも決めました。

和歌山 仁坂知事「感染状況が容易ならざる事態に」

「関西広域連合」の連合長を務める和歌山県の仁坂知事は、会議のあと「感染状況が容易ならざる事態になりつつある。この夏は人の往来が盛んになり騒ぎたい気持ちもあるかもしれないが、感染しないように、させないように注意してほしい」と呼びかけました。