石川県 コロナ感染急拡大「まん延防止等重点措置」政府に要請

石川県で新型コロナウイルスの感染確認が1日としては過去最多となり、感染の拡大に歯止めがかからないことから、県は28日夜、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請しました。

石川県は28日、新たに119人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

これは、1日に発表された感染者の数としては過去最多で、県によりますと、6割以上の75人の感染経路が分かっていないということです。

また、28日までの1週間に行われたスクリーニング検査の対象となった人のおよそ4割でインドで確認された変異ウイルス「デルタ株」の感染が確認されたということです。

谷本知事は28日に開かれた県の対策本部の会議で、「県内でも急速に感染がデルタ株に置き換わりつつあり、首都圏での感染拡大後、県内でも感染が広がることがこれまでにも確認できている」などと述べました。

そして、県は28日夜、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請しました。

対象地域は金沢市ということで、県は市内の飲食店を対象に来月15日までとしていた営業時間の短縮要請の期限を、8月22日まで1週間延長するほか、県が感染防止対策を認証した店を除き、7月31日から8月22日まで酒類の提供を自粛するよう要請することを決めました。

このほか、県民を対象とした宿泊旅行の割引について、7月31日以降はすでに受け付けた予約分も含めて割引の対象外とするほか、金沢市にある兼六園や七尾市にあるのとじま水族館など、県が管理する施設を8月22日まで休園や休館にするということです。