中国外相 タリバン幹部と会談 アフガニスタンの安定協力求める

中国の王毅外相は、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの幹部と会談し、地域の安定に向けた協力を求めました。アメリカ軍の撤退に伴い、テロ組織の活動が再び活発化することが懸念される中、中国国内に影響が及ばないか、神経をとがらせているものとみられます。

中国外務省によりますと、王毅外相は28日、天津を訪問しているタリバンのナンバーツー、バラダル師らと会談しました。

この中で王外相は、現地で軍事作戦を続けてきたアメリカ軍が8月末までに撤退を完了させることを念頭に、「アメリカ軍の慌ただしい撤退は、アメリカのアフガニスタン政策の失敗だ」と強く批判しました。

そのうえでバラダル師に対し、「タリバンがテロ組織との関係をはっきりと断つとともに、断固とした攻撃を与え、地域の安定と発展の妨げを取り除くことを望む」と協力を求めました。

タリバンは、「アルカイダ」などのテロ組織と関係を維持していると指摘されていて、アメリカ軍の撤退に伴い、アフガニスタンでテロ組織の活動が再び活発化することが懸念されています。

バラダル師は、「いかなる勢力も中国に危害を与えることを許さない」と応じたということです。

中国としては、隣接する新疆ウイグル自治区の独立を主張する「東トルキスタン・イスラム運動」が活発化するなど、国内に影響が及ばないか、神経をとがらせているものとみられます。