新型コロナ 11都道府県の感染状況 5指標7項目(27日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、27日時点で緊急事態宣言が出されている東京都と沖縄県、「まん延防止等重点措置」が適用されている4府県、7月11日まで「まん延防止等重点措置」が適用されていた5道府県の合わせて11都道府県のうち、1都1府4県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽東京都で45%、
▽沖縄県で50%※
▽埼玉県で51%
▽千葉県で46%
▽神奈川県で42%
▽大阪府で26%
▽北海道で20%※
▽愛知県で16%
▽京都府で41%
▽兵庫県で27%
▽福岡県で16%

※沖縄県は「49.9%」を四捨五入した数値です。
※北海道は「19.9%」を四捨五入した数値です。

医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽東京都で20%
▽沖縄県で24%
▽埼玉県は適用外
▽千葉県は適用外
▽神奈川県は適用外
▽大阪府で21%
▽北海道で35%
▽愛知県は適用外
▽京都府は適用外
▽兵庫県は適用外
▽福岡県も適用外

「適用外」について

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽東京都で61%
▽沖縄県で71%
▽埼玉県で24%
▽千葉県で23%
▽神奈川県で29%
▽大阪府で13%
▽北海道で5%
▽愛知県で8%
▽京都府で9%
▽兵庫県で15%
▽福岡県で4%

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽東京都で103人
▽沖縄県で102人
▽埼玉県で62人
▽千葉県で46人
▽神奈川県で49人
▽大阪府で44人
▽北海道で22人
▽愛知県で13人
▽京都府で20人
▽兵庫県で17人
▽福岡県で23人

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽東京都で15.7%
▽沖縄県で7.4%
▽埼玉県で9.3%
▽千葉県で10.1%
▽神奈川県で16.2%
▽大阪府で4.4%
▽北海道で5.3%
▽愛知県で2.5%
▽京都府で7.2%
▽兵庫県で7.8%
▽福岡県で6.2%

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽東京都で89人
▽沖縄県で83人
▽埼玉県で43人
▽千葉県で40人
▽神奈川県で45人
▽大阪府で36人
▽北海道で16人
▽愛知県で10人
▽京都府で19人
▽兵庫県で16人
▽福岡県で21人

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽東京都で64%
▽沖縄県で53%
▽埼玉県で50%
▽千葉県で63%
▽神奈川県で63%
▽大阪府で66%
▽北海道で50%
▽愛知県で51%
▽京都府で49%
▽兵庫県で60%
▽福岡県は58%