夏の高校野球 開会式は49代表校すべてが参加し実施へ 高野連

高野連=日本高校野球連盟などは、8月9日に甲子園球場で開幕する夏の全国高校野球の運営委員会を開き、ことしのセンバツ大会では、初日に試合を行う6校のみが参加した開会式について、49の代表校すべてが参加して実施する方針を決めました。

夏の全国高校野球をめぐっては、7月21日に新型コロナウイルスの感染対策として一般客へのチケット販売を行わず、入場を学校関係者に限って行うことを決めました。

28日の運営委員会では、8月9日に開かれる開会式やスタンドでの応援の在り方について議論され、ことしのセンバツ大会では初日に試合を行う6校のみが参加した開会式については、49の代表校すべてが参加して実施する方針を決めました。

入場行進については、外野からホームに向かって歩くのみにするなど、縮小する方向だということです。

また、応援に関するガイドラインもまとめ、学校関係者が入場するのは、一塁側と三塁側の内野席、ブラスバンドに関してはアルプス席としました。

このうち、ブラスバンドについては1校50人以内としたうえで、対面を避けるとともに、横並びで演奏するように指示し、両隣とは2席、前後は1列あけて着席させるとしています。

このほか、大声を出す応援は行わず、拍手での応援を基本とし、メガホンについては持ち込みを認める一方、たたいてのみ使用することとしました。

また、高野連は、一般の観客を入れないことで収入が大きく減る一方、感染防止対策にかかる費用が膨らんでいるとして、クラウドファンディングを行うことを決めました。

目標額は1億円で、集まった寄付金は大会の開催費用の一部に充てるほか、都道府県高野連の運営を支援するために使うということです。