千葉 八街 児童死傷事故から1か月 飲酒運転で検挙あとを絶たず

千葉県八街市で小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故から、28日で1か月です。千葉県内では事故のあとも飲酒運転で検挙されるドライバーがあとを絶たず、警察は取締りを強化することにしています。

1か月前の先月28日、千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故では、トラック運転手の梅澤洋被告(60)が酒を飲んだうえで事故を起こしたとして、危険運転致死傷の罪で起訴されています。

千葉県内ではこの事故のあとも飲酒運転があとを絶たず、警察によりますとこれまでに少なくとも26人が飲酒運転の疑いで逮捕されたということです。

また事故を受けて千葉県警察本部がことし上半期の県内の飲酒運転の状況をまとめたところ、飲酒運転の検挙件数は586件と、新型コロナの感染拡大前だったおととしの上半期の405件に比べて4割以上増えていたことが分かりました。

一方、飲酒運転での人身事故50件について分析した結果、飲酒した場所は
▽飲食店が全体の38%にあたる19件、▽自宅が36%にあたる18件で、自宅で飲酒したあとの事故の割合が例年より高くなっていることも分かりました。

警察は検問を増やすなど、飲酒運転の取締りを強化することにしています。

専門家「コロナ禍が飲酒行動に影響も」

飲酒運転の問題に詳しい愛媛大学の小佐井良太教授は「コロナ禍でいろいろな自粛を求められる中で、自宅等に引きこもって、通常よりもお酒が進んでしまうというケースもある。社会的な不安や災害、そうしたことが人々の飲酒行動に影響を及ぼしていることもあるかと思う」と指摘しています。

そのうえで「子どもや何の罪もない人が飲酒運転の被害にあうことは決してあってはならない。飲酒運転の背景にあるアルコール依存症の治療や、呼気にアルコールが含まれると車のエンジンがかからない装置の導入など、具体的な取り組みを進めていくことが重要だ」と話しています。

コロナ禍に飲酒運転で事故 逮捕された男性は

コロナ禍に飲酒運転で事故を起こしたという都内の29歳の男性がNHKの取材に応じました。

男性は去年8月、東京 練馬区で飲酒運転をし、車ごとマンションの入り口に突っ込む事故を起こして逮捕されました。

この日、男性は同僚に誘われて居酒屋に出かけ、午前2時ごろから1時間の間にレモンサワーを5杯ほど飲んだところで記憶がなくなり、気がついたときには事故を起こしていたといいます。

コロナ禍で久しぶりの外食だったといい、ふだんよりも多くの酒を飲んでしまったと振り返ります。

男性は「当時は職場と自宅の行き来ばかりだったので、酒を飲んだ時には非常に開放的な気分になった。過去にも飲酒運転をしたことがあったが捕まったこともなく、運転しても大丈夫だろうという気持ちがあったのではないかと思います」と話しました。

男性は、この事故で執行猶予のついた有罪判決を受け、運転免許は取り消しになり、将来、目指していた運送業など車に関連する仕事に就くことを諦めました。

男性は「たまたま人の命を奪うことはなかったのですが、本当に浅はかだったと後悔ばかりしています。事故のことは1日たりとも忘れることはありません」と話していました。