オリンピック ソフトボール 上野「13年間の思い 1球に込めた」

東京オリンピックのソフトボールで金メダルを獲得した、日本代表の選手たちが、一夜明けてそろって会見を行い、エースの上野由岐子投手は「みんなで力を合わせて、金メダルで終わることができてよかった」と喜びを語りました。
(動画は1分1秒、上野投手と宇津木監督のコメントです)。

ソフトボールは大会5日目の27日夜、決勝が行われ、日本はライバルのアメリカに2対0で勝って、北京大会以来13年ぶりとなる金メダルを獲得しました。
今大会6試合のうち4試合に先発して、チームを引っ張った上野投手は「東京大会の最初の競技として注目をしてもらい、また、開幕が被災地の福島ということで、いろいろな思いを背負ってスタートした。13年間の思いを1球に込めることができた大会だった」と振り返りました。
そのうえで、金メダル獲得について「選手、スタッフみんなが力を合わせて、金メダルで終わることができてよかった。一夜明けて、金メダルをとった実感でいっぱい」と喜びを口にしました。
39歳の上野投手は、今後の競技生活について「憧れの選手が40歳を超えても現役を続けていたので、長く投げ続けたい思いはあるが、まだはっきりとは考えていない」と語りました。
キャプテンとしてチームを引っ張った山田恵里選手は「オリンピックを迎えるまでに苦しくつらい思いのほうが多かったが、それを乗り越えたからこそ金メダルを獲得できた。こういう状況の中で開催していただいて、応援してくださる方々の希望の光になりたいと思っていたので、少しは力になれたのではないか」と、これまでの歩みを振り返りました。
3年後のパリ大会でソフトボールが実施されないことについて「また開催競技に復活できるように、今回で終わらせることなく、ソフトボールをもっともっと盛り上げていきたい」と話していました。
今大会リリーフで大活躍した20歳の後藤希友投手は「すばらしい経験をたくさんの試合で積ませていいだいた。すごく楽しかった」と話していました。

ショートで再三、好プレーを見せた渥美万奈選手は「きのうの決勝はチーム一丸で試合ができた。厳しい試合が多かったが、楽しさを忘れずにプレーできたのがよかった」と話していました。

決勝で今大会初ヒットを打った山崎早紀選手は「予選リーグではノーヒットで貢献できず、つらい部分もあったが、最後の最後でいい結果を出すことができてよかった」と話していました。

控えキャッチャーの清原奈侑選手は「出場機会はあまりなかったが、ブルペンで投手を盛り上げてマウンドに送り出すのが仕事だと思っていたので、金メダルにつながってよかった」と話していました。
宇津木麗華監督は「けさになってやっと実感した。選手・スタッフ・関係者のみんなが努力してきた結果だと思う。すばらしい選手のもとで監督ができて、感謝しかない」と話しました。

決勝で、2点リードの7回に再び上野投手を登板させたことについて「正直に言えば、予選での後藤投手の大活躍は予想外だった。後藤投手には精神的な強さがあるので、そこを買って、予選では投げさせた。2連覇という大きな目標がある中で、後藤投手の投球にアメリカ打線のタイミングが合っていたので、最後は迷いなく上野投手に任せた」と、自身の采配を振り返っていました。

地元にも思いはせる

今大会3本のホームランを打ち、投打の二刀流として活躍した藤田倭選手は、佐賀の高校のソフトボール部の後輩に向けて「私たちの姿を見て、少しでも何かを感じとってくれて、プレーにつなげていただけたらうれしい」と話していました。

藤田選手と同じ高校出身の内藤実穂選手は、佐賀県民に向けて「たくさんの応援ありがとうございました。この結果を見て皆さんが笑顔になってくれたらうれしい」と話していました。