オリンピック 開会式で注目のトンガ旗手 テコンドーに登場

「人生において大切なのは、成功することではなく努力することです」
近代オリンピックの父と呼ばれるクーベルタン男爵は、こう述べたとされます。このことばを体現する選手が、東京オリンピック5日目に登場しました。

開会式で上半身裸の民族衣装

南太平洋の島国トンガ代表の37歳、ピタ・タウファトファ選手です。
テコンドーで2016年夏のリオデジャネイロ大会に出場したあと、2018年冬のピョンチャン大会にはスキークロスカントリーに出場し、開会式では旗手として上半身裸の民族衣装を身にまとい、寒さをものともせず行進した姿が話題を呼びました。

テコンドー男子80キロ超級に出場

3大会連続のオリンピックとなった今大会は、テコンドー男子80キロ超級に出場し、27日の1回戦で世界ランキング1位の、ロシアオリンピック委員会のブラディスラフ・ラリン選手と対戦しました。

タウファトファ選手は、リーチに勝る相手に序盤から攻め込まれ、1ラウンドで0対9と大きくリードされました。
それでも、2ラウンドに胴へのパンチを決めて1ポイントを返すと、左手を突き上げて喜びを表し、もつれ合って倒れた相手を助け上げる気遣いも見せました。
タウファトファ選手はその後も声を上げながら果敢に攻め続け、3対24の大差で敗れたものの、相手と笑顔で健闘をたたえ合っていました。

タウファトファ選手は敗者復活戦でもスロベニアの選手に1対22で敗れ、オリンピック初勝利はなりませんでした。

闘い続ける姿を世界に印象づける

競技以外ではユニセフの親善大使も務め、貧困などに苦しむ子どもたちを支援しているタウファトファ選手。

オリンピックの公式サイトによると、その座右の銘は「諦めない人間を打ち負かすことはできない」です。

そのことばどおり、困難に立ち向かい、闘い続ける姿を世界に印象づけました。