韓国と北朝鮮 南北の連絡ルート 去年6月以来の復旧を発表

韓国の脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラを飛ばしたことに反発し、北朝鮮が去年6月に遮断した南北の連絡ルートについて、韓国と北朝鮮は、27日午前復旧したと同時に発表しました。南北の首脳が数回にわたって親書を交わし、相互の信頼を回復していくことでも一致したとしています。

北朝鮮は、韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン(金正恩)総書記を批判するビラを飛ばしたことに強く反発し、去年6月、韓国と北朝鮮をつなぐ連絡ルートを遮断しました。
これについて韓国大統領府は27日、記者会見を行い、南北の連絡ルートが午前10時に復旧し、通話を行ったと発表しました。

記者会見では、ムン・ジェイン(文在寅)大統領とキム総書記がことし4月から数回にわたって南北関係の改善に向けて親書を交わし、連絡ルートの再開に優先的に取り組むことで合意したことも明らかになりました。

また、両首脳は、相互の信頼を回復し、関係を再び発展させていくことでも一致したということです。

一方、北朝鮮も、同じタイミングで、国営メディアを通じて、南北の連絡ルートが復旧したと発表しました。

27日は68年前に朝鮮戦争の休戦協定が締結された日に当たり、こう着していた南北関係の改善を印象づけた形で、韓国メディアは、アメリカが北朝鮮への対話を呼びかけている中で今後の米朝関係にも影響を及ぼす可能性を指摘しています。

加藤官房長官「引き続き 状況を注視」

加藤官房長官は午後の記者会見で「再開の発表がなされたばかりなので、現時点で影響について予断を持って申し上げるのは差し控えたいが、わが国としては南北関係を含め、北朝鮮をめぐる動向について重大な関心をもって平素から情報収集と分析に努めている。引き続き、状況を注視していきたい」と述べました。