オリンピック テニス 大坂なおみ ストレートで敗れ3回戦敗退

東京オリンピック、テニスの女子シングルスは27日、3回戦が行われ、大坂なおみ選手が、ストレート負けでベスト8進出を逃しました。

世界ランキング2位の大坂選手は、ここまでの2試合は相手にサービスゲームをブレークされることなくいずれもストレート勝ちで勝ち上がってきました。

東京 江東区の有明テニスの森で行われた27日の3回戦では、世界42位でチェコのマルケタ・ボンドロウソバ選手と対戦しました。

試合は、第1セットの立ち上がりから大坂選手にミスが続き、最初のサービスゲームを相手にブレークされるとそこから4ゲームを連取されました。

さらに、左利きの相手にストロークで左右に揺さぶられるなどペースをつかめず1ー6で今大会初めてセットを落としました。

第2セットは、強烈なサービスエースなど随所に持ち味を発揮しましたが、相手の緩急をつけた攻撃に対応しきれずこのセットを4ー6で落とし、セットカウント0対2のストレート負けでベスト8進出を逃しました。

大坂「多くを学ぶことができた」

大坂選手は試合後、取材に応じました。

今大会初めてセットを奪われたあとどのように立て直しを図ったか尋ねると、「自分の気持ちを高めようとしていましたが、でも、なぜかよく分からないのですが、何をしてもきょうは調子が出ませんでした」と悔しさをにじませました。

27日は雨が降っていたため試合をしたセンターコートは屋根が閉められていたことから、環境の変化がプレーに影響したか聞くと、「高い気温、高い湿度でのプレーのほうが好きでうまくプレーできます。きょうはそこまで暗いとは感じなかったのですが、これまでと違う位置に照明が設置されていたのが気になってしまいました」と話していました。

そして、今回のオリンピックを振り返り「いちばんの出来事はトーチでオリンピックの聖火台に火をともしたことです。このことは一生忘れません。今回のオリンピックから、多くを学ぶことができました」と最後は少し笑顔を見せました。

聖火台に火をともす大役も 金メダルへの思いかなわず

今回のオリンピックで最も注目された選手の1人が姿を消しました。

開会式の最終点火者としてトーチを掲げた大坂なおみ選手。

生まれ故郷の日本でのオリンピック出場にこだわってきましたが、その舞台でねらっていた金メダルを掲げることはできませんでした。

2018年に全米オープンで優勝するなど合わせて4回の四大大会制覇。

さらに男女通じてシングルスでアジア初の世界1位と瞬く間にトップ選手の地位に駆け上がりました。

その言動はテニス選手としての枠を超えた影響力があります。

去年は、全米オープンで人種差別への抗議として事件などに巻き込まれた黒人男性や女性の名前が書かれたマスクを着用して注目されました。

また、ことし5月には記者会見が選手の精神的な状況を考慮していないなどとして全仏オープンの試合後の記者会見に応じず、そのまま大会を棄権しました。

さらに世界中から注目されることで常に不安にさらされている自身の現状を明かしアスリートの精神的なサポートの重要性について話し合われるきっかけを作りました。

このため今回のオリンピックは大坂選手がおよそ2か月ぶりに姿を見せる公の場で国内外のメディアから強い関心が寄せられていました。

そうした中、大坂選手は日の丸をイメージした紅白の色の髪で東京に姿を現すと開会式では聖火台に火をともす大役をこなしました。

大会では取材エリアに詰めかけた多くのメディアに対して穏やかな表情で「ここで金メダルを取れたらすてきだと思う。もちろん優勝したい」と応じていた大坂選手。

金メダルへの強い思いを繰り返し語っていましたがその願いをかなえることはできませんでした。