オリンピック サーフィン 台風接近中の競技実施に評価と驚き

東京オリンピックのサーフィンは、台風が接近する中、27日も競技が行われています。大会の運営に関わる地元のサーフィンの経験者は「高くていい波がきている」と前向きにとらえている一方、運営関係者の中からは「中止になると思っていた」と驚きの声も上がっています。

台風8号が東北や関東甲信に接近している中、国際サーフィン連盟は26日、千葉県一宮町にある東京オリンピックのサーフィン会場の波の高さや風向きなど気象状況を検討した結果、決勝を当初の日程より1日早め、27日中に準々決勝から決勝までを行うと発表し、競技は予定どおり午前7時から始まりました。

大会の運営にも関わっている地元のサーフィンの経験者は「台風の影響で高くていい波がきている。また風向きもよく、サーフィンに適した波の崩れ方をしている。日程を1日早めて正解だ」と話していました。

一方、競技が行われている千葉県全域の沿岸には波浪注意報が出されていて、サーフィンをしたことがない運営関係者は「きのうも波が高かったので、選手の安全を考慮してきょうは競技が中止になると思っていた。こうした状況で競技が行われるのは驚いた」と話していました。

「一般のサーファーは海に入らないで」

台風8号が接近する中、千葉県の九十九里浜で行われた東京オリンピックのサーフィン競技。なぜ実施できたのか。そして一般のサーファーが注意すべき点について、サーファー向けに気象情報などを提供している会社の気象予報士唐澤敏哉さんに話を聞きました。

唐澤さんによりますと、サーフィンに適した波の高さは、初心者は腰の高さ程度、上級者は身長の2倍程度だということです。

そのうえで唐澤さんは「台風はサーファーにとっては好ましい場合が多く、上級のサーファーは台風の波を心待ちにしていて、台風の時期には世界中のエリートサーファーが波を求めて日本に集まってきます」と話していました。

一方で、唐澤さんは一般のサーファーは台風が近づいている状況で、海に入るのは危険だと指摘します。

唐沢さんは「台風8号から離れた場所ではちょうど良いサイズのうねりが来てサーフィンを楽しめるところもありますが、きょうの会場周辺は海から陸に向かって非常に強い風が吹き、波もかなり高く、サーフィンを行うには危険な状況だったと思います。選手たちがアクロバティックな技を決めることができたのは、世界のトップ10に入るようなサーファーで、安全確保の体制も整っているためで、一般のサーファーは、台風が近づいている状況で決して海には入らないでほしい」と話していました。