五輪 外国人選手2人など 新たに7人コロナ感染確認 計155人に

東京オリンピックに出場するため、海外から来日した選手2人と選手村に滞在する大会関係者2人などが、新たに新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。大会組織委員会がPCR検査で陽性が判明したと発表したもので、27日は国内と海外合わせて7人の感染が明らかになりました。

組織委員会は27日、海外から来日した選手2人が新型コロナの検査で陽性反応を示したと発表しました。

また、東京 中央区晴海の選手村に滞在する海外からの大会関係者2人のほか、選手村以外の場所で滞在している大会関係者や組織委員会の職員など、27日は合わせて7人の感染が明らかになりました。

これで組織委員会が発表を始めた7月1日から27日までの感染者の累計は155人となりました。

大会管轄下での検査 陽性率0.02%

IOC=国際オリンピック委員会と大会組織委員会によりますと、東京オリンピックのために海外から来日した選手や関係者は今月1日から25日までで3万7579人に上ります。
このうち、空港の検査で陽性が判明した人は30人で、陽性率は0.08%となっています。

また、選手村や競技会場など大会の管轄下で行った23万9418件の検査では52人の感染が確認され、陽性率は0.02%となっています。

このほか、国内在住の委託業者やボランティアなどの中には自主的に検査を受けて感染が確認された人もいて、組織委員会ではこうした人たちを含めて毎日まとめて発表しています。

IOCのマーク・アダムス広報責任者は「世界中で最も検査数の多いコミュニティーはほかに例がない。その中でこの数字はすばらしいと思う。リスクをゼロに近づけるようやるべきことをやっている」と評価しました。

また、組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは「陽性率が社会に比べて重大な違いがあるとは思わない。引き続き大会関係者の皆さんの協力を得て大会を続けたい」と話していました。