レバノン 元首相が新たな首相候補に指名

政治の混乱が続く中東のレバノンで、26日、元首相のミカティ氏が新たな首相候補に指名されました。各政治勢力の争いで組閣の難航も予想され、長期化する政治の空白と経済危機の解消につながるかは不透明です。

レバノンでは、去年8月に首都ベイルートで起きた200人以上が死亡する大規模な爆発のあと、責任をとる形で内閣が総辞職しましたが、各政治勢力の対立で次の内閣が発足できず、1年近く政治の空白が続いています。

こうした中、アウン大統領は26日、新たな首相候補に元首相で実業家のミカティ氏を指名し、組閣を命じました。

指名を受けてミカティ氏は「私には魔法のつえもなく、奇跡も起こせない。困難な現状だがともに取り組めば成功できる」と述べ、各政治勢力に組閣への協力を求めました。

レバノンは、去年3月に事実上のデフォルト=債務不履行に陥り、新型コロナウイルスの感染拡大も重なって深刻な経済危機に直面していて、国際社会から財政支援を受けるためにも新たな政権の発足が急務となっています。

ただ、この1年近くの間に2人の首相候補が組閣を断念していて、今回も異なる宗教や宗派間の利害の調整で組閣が難航することも予想され、政治の空白と経済危機の解消につながるかは不透明です。