治安悪化のアフガン 民間人死傷者 最悪の水準に 国連が警鐘

アフガニスタンでアメリカ軍の完全撤退を前に反政府武装勢力タリバンが攻勢を強め、治安が急速に悪化する中、国連は民間人の死傷者がこの半年間で5000人を超え、これまでで最悪の水準になっていると警鐘を鳴らしています。

UNAMA=国連アフガニスタン支援団が26日発表した報告書によりますと、ことし1月から先月までの半年間に戦闘に巻き込まれるなどして亡くなった民間人は1659人で、けが人を合わせた死傷者数は5183人に上りました。

死傷者数は去年の同じ時期と比べて47%増えていて、統計をとり始めた2009年以来最悪の水準となりました。

このうち18歳以下の子どもの死傷者は1682人と全体の3分の1近くを占めています。

ことし5月には、首都カブールにある学校の近くで爆発が起き、女子高校生など85人が亡くなりました。

UNAMAのデボラ・リヨンズ事務総長特別代表は「自国民を殺害するおぞましい対立を止めるのは、タリバンとアフガニスタン政府の指導者たち次第だ」と、交渉を通じた解決を求めました。

アフガニスタンをめぐっては、来月末までのアメリカ軍の完全撤退を前にタリバンが攻勢を強め、各地で政府軍との戦闘が激化し、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。