オリンピック アツスギル!選手からの苦言相次ぐ

東京オリンピックは大会4日目を迎え、各会場では熱い戦いが繰り広げられています。一方、大会が進むにつれ、気になることもでてきました。大会前から懸念されていた“暑さ”に悩まされる選手が目立っていて、特にテニス選手からの苦言が相次いでいます。

男子シングルスで世界ランキング1位、セルビアのノバク・ジョコビッチ選手は24日の初戦のあと「とても暑くて湿度が高く、コートは暑さをため込んでしまう」などと述べ、試合時間を夕方以降にずらすよう求めていました。

また、世界2位でロシアオリンピック委員会のダニール・メドベージェフ選手は、厳しい暑さや湿度について「最悪な環境だ」として試合時間の変更が必要だと指摘したということです。

選手から嫌がられているその暑さ、いったいどのようなものなのか。26日午後1時ごろ、会場の東京 江東区、「有明テニスの森」を歩いてみました。

テニスコートからわれわれ報道陣の作業場所までおよそ500メートル、照りつける強い日ざしと体にまとわりつくようなじめじめとした湿気を感じながら10分ほど歩いただけで、額に汗がにじみました。少し風が吹いていたこともあってか会場の周辺の気温は29.9度と30度を下回っていて、私が24日に訪れた同じ地点の最高気温32.9度と比べるといくぶん暑さが和らいだ印象でした。
26日の暑さ、選手たちはどのように感じたのか。
午後0時半すぎから始まった男子シングルスの2回戦に出場した世界34位でスペインのアレハンドロ・ダビドビッチ フォギナ選手に聞いてみました。

およそ3時間の試合のあとダビドビッチ フォギナ選手は「試合中、服は汗でびちゃびちゃになって着替えたよ。私は暑くなることが多い南スペイン出身だが、東京は湿度がより高くて暑いね」と話していました。

私がいくぶん暑さが和らいだと感じていても、湿度を不快に感じているようでした。

こうした暑さへの対応として、国際テニス連盟は大会前に規定の一部を変更し、シングルスの試合中に暑さ指数が一定の基準を上回った場合、どちらかの選手の求めがあれば、第2セットと第3セットの間で10分間の休憩をとるルールを設けています。

25日は午前11時から午後5時前まで適用されましたが、26日は適用されませんでした。周辺の気温が27.2度と日中よりも涼しくなった午後5時ごろ、ジョコビッチ選手が男子シングルス2回戦に臨んでいました。
コートの外からは初戦よりもリラックスしているように見えたジョコビッチ選手は試合後、「きょうは雲が多かったので太陽の日ざしもかなり楽だった」と話していました。

一方、これまでを振り返ると「1回戦までは大変でした。高温多湿なとても危険な状況でした。体のすべてが重たくて、足を引きずる感じだった。天候に関するストレスから解放されたい」と苦い表情を浮かべていました。

テニス以外の競技では、今月23日、ロシアオリンピック委員会のアーチェリー女子の選手が気を失って担架で運ばれ、イギリスの公共放送BBCは「東京の厳しい暑さのなか倒れた」と伝えています。

夏真っ盛りの東京で大会を開くと決めた以上、主催者側には暑さで倒れる選手や関係者が出ないような運営を求めたいと思います。