オリンピック スケートボード 男女でメダル その理由は?

新競技のスケートボード、女子ストリートでは13歳の西矢椛選手が金メダルで日本選手で史上最年少のメダル獲得を果たし、16歳の中山楓奈選手も銅メダルを獲得しました。なぜ日本は強いのでしょうか?

ランでミスもベストトリックで得点伸ばす

予選を中山選手が1位、西矢選手が2位で通過し、迎えた決勝。最初の2回のランでは、2人ともに着地でミスが出るなどしましたが、このあとのベストトリックで一気に得点を伸ばしました。

見せたい 好きな技で高得点

中山選手はベストトリックの2回目で、いちばん得意で最も見せたかった技という、車輪をつなぐ金属部分を斜めに滑らせる「フロントサイドKグラインド」を高いジャンプで成功させ、5.00の高得点をマーク。

そして、西矢選手もベストトリックの4回目。いちばん好きな技のジャンプして、ボードを回転させながら手すりに飛び乗り、ボードを滑らせる「ビッグスピンボードスライド」を決め、4.66の高得点を出して一気にトップに立ちました。

この技について、西矢選手は「いちばん最初にできた大技。いつも決められていないけど、オリンピックで決められてうれしいです」と笑顔で話していました。

いずれも見せたい、好きなというポジティブなことばが印象的です。

エースの西村 足を痛めていた

世界選手権で2回優勝のエース、西村碧莉選手が25日の練習で足を痛め本調子でなく、8位に終わる中、急成長を見せる13歳と16歳がそろって表彰台に立ちました。

これで日本は新競技のスケートボードで、男子ストリートの堀米雄斗選手に続き、2日連続でのメダル獲得となりました。

日本選手は研究熱心

なぜ日本は強いのか。

日本代表の西川隆監督は「日本の選手は研究熱心。どういう技をやれば、どのくらいの点数が出るかを研究している。それが結果に表れている」と分析しています。

ブームだった親世代の影響も

さらに、日本ならではの環境も大きな影響を与えているとみられます。

22歳の堀米選手や19歳の西村選手は、父親の影響でスケートボードを始めました。

共通するのは、2人の父親はともに学生時代からスケートボードをやっていたこと。

そして、その時がちょうど日本でスケートボードがブームとなった1990年代でした。

その世代が親となり、子どもにスケートボードを教えるという循環が生まれ、今、その子どもたちが成長し、日本のスケートボード選手の中心として活躍しています。

強豪国として好循環生まれるか

そして、堀米選手や西村選手に憧れるさらに若い世代が台頭してきました。

西川監督も「昔は仕事をしながら大会に出ている人が多かったが、今は親も理解があり、若いうちから海外などにチャレンジできる」と時代の変化を感じています。

金メダルを獲得した西矢選手は、今後の目標について「世界で知らない人がいないくらい有名になりたい」と笑顔で話しました。

脈々と続く日本のスケートボード界が生み出したオリンピックでのメダルラッシュ。

今後も日本にスケートボード強豪国としての好循環が生まれていくのか、注目です。