機内食販売や機内で結婚式 本業以外で…コロナ禍の航空大手

新型コロナウイルスの影響で厳しい経営が続くなか、航空大手は機内食を家庭用にアレンジしてネットでの販売を始めるなど、本業以外で収益を確保するための取り組みに力を入れています。

このうち日本航空は今月から一般向けに機内食のネット販売を始めました。

販売するのは国際線で提供されていたカツ丼やしょうが焼きなど6種類のメニューを元にした冷凍食品で、空の旅の雰囲気を味わってもらおうと、実際の機内食と同じトレーに盛りつけられています。
会社では今月は数万食を販売し、来月以降もメニューを変えながら販売を続ける計画です。

販売を担当する日本航空の安藤大輔さんは「海外への渡航が全面的に再開されるのは当面難しいので、こうした物販事業を収益の柱として成長させたい」と話しています。

ANAホールディングスも機内食のネット販売のほか、運航の機会が減った国際線の旅客機をレストランや結婚式場として活用する取り組みを進めるなど、旅客事業以外での収益の確保に力を入れています。

航空大手2社は新型コロナウイルスの影響で、来月も国内線の3割、国際線の8割を減便する見込みで、利用者の回復が見通せない状況が続いています。