オリンピック サッカー男子 日本がメキシコに勝利

東京オリンピック、サッカー男子の日本代表は予選リーグの第2戦でメキシコに2対1で勝ち、決勝トーナメント進出に大きく前進しました。

予選リーグ初戦で南アフリカに勝った日本は、埼玉スタジアムで行われた予選リーグの第2戦でメキシコと対戦しました。

メキシコは2012年のロンドン大会で準決勝で日本を敗り、金メダルを獲得しています。

その強敵に対し、日本は前半6分、右サイドからのクロスボールに久保建英選手が得意の左足で合わせ、2試合連続ゴールで先制しました。
さらに前半11分にはペナルティーエリア内で相馬勇紀選手が倒されて得たペナルティーキックを堂安律選手がしっかり決め、2対0で前半を折り返しました。

このまま迎えた後半23分には堂安選手を倒したメキシコの選手がレッドカードで退場したため、日本の数的優位になりました。

しかし、このあと1人少なくなったメキシコの猛攻を受けて、後半40分、メキシコにフリーキックを直接決められて1点を返されました。

それでも終盤、日本は体を張った守りで最後までリードを守って2対1で勝ちました。
予選リーグ2連勝の日本は勝ち点を6としてグループAの首位に立ち、決勝トーナメント進出に大きく前進しました。

1勝1敗のメキシコとフランスが勝ち点3で続いています。

日本は今月28日に行われる予選リーグの第3戦でフランスと対戦します。

ボール保持がポイントに

初戦で苦しみながらも勝利を収めた日本は2戦目でメキシコとの対戦に臨み、連勝しました。

3大会連続6回目の出場となるメキシコは2012年のロンドン大会で金メダルを獲得している難敵です。日本にとってメキシコは因縁の相手でもあります。

ロンドン大会では準決勝でぶつかりました。この試合にはキャプテンの吉田麻也選手と酒井宏樹選手が出場していて、1対3で逆転負けを喫し決勝進出を阻まれました。

東京オリンピック世代ではおととし6月に行われた「トゥーロン国際大会」の準決勝で顔を合わせ、このときは2対2でペナルティーキック戦の末、勝利しました。

さらに、同じ年の9月の北中米遠征で行われたメキシコとの強化試合では0対0で引き分けていて、競り合ってきた相手です。

この2試合でいずれも先発出場した田中碧選手は「うまさもあるし、強さもある。何をしたら相手が嫌がるかがチームで意思統一されていて敵のスキをついてくるしたたかなチームという印象がある」と話していました。

今大会では22日の予選リーグ初戦でフランスを圧倒して4対1と快勝。

ワールドカップでも活躍した36歳のゴールキーパー、ギジェルモ・オチョア選手などがオーバーエイジ枠として加わり、さらに厚みを増した強さを見せつけました。

その難敵を相手に戦ううえでのキーポイントについて、田中選手は「南アフリカよりプレッシャーをかけてくると思うので自分たちがいかにボールを握れるかが大事。そこで自分が相手をはがすことができればチャンスも作れると思う。中央を攻めるのか、サイドに広げるのか、バランスを意識しながら攻撃していく必要がある」と話していました。

また、攻撃の軸の堂安律選手は「ボールを保持できれば省エネじゃないけどラストの20分、30分でパワーを使える。ボールを保持する時間帯が長いほど勝利する確率は高くなると思うのでそういう戦い方が大事かなと思う」としたうえで「おそらく前からプレッシャーをかけてくるのでセンターバックとボランチの間にスペースが生まれると思う。そこでシュートをねらうことをイメージしている」と話していて、いずれもボールを保持する時間帯を増やすことがカギであるという考えを示していました。

久保「落ち着いて決めるだけだった」

2試合連続ゴールとなる先制点をあげた久保建英選手は「相手のつなぎのところのミスでしっかりボールを奪った。ねらいどおりの形で走り込んで落ち着いて決めるだけだった」と振り返りました。

堂安「度胸試しでは負けないと真ん中に蹴った」

ペナルティキックを決めるなどこの試合で2得点に絡んだ堂安律選手は「ラスト20分は苦しい時間だったが途中から出た選手を含めて総合力で勝てた」と胸を張りました。

久保建英選手の先制ゴールをアシストするクロスボールについては「見ていなくても久保選手が走っていると信頼してボールを出した。きょうも前半から2人で攻撃を作ろうと話していた」と振り返りました。

さらに2点目のペナルティキックについては「ゴールの真ん中に蹴ってゴールキーパーが真ん中に立ったまま止めたら、相手の度胸勝ちだと思った。度胸試しでは負けないぞと思って真ん中に蹴った」とねらいを明かしました。

キャプテン吉田「序盤に2点取って楽になった」

日本のキャプテンを務めるディフェンダーの吉田麻也選手は「この試合が大事だとみんなわかっていたので、すべて出し切ろうと話していた。メキシコにはずっと負けていて意識する部分があった。初戦の映像を見て相手の戦い方はわかっていたので、うまく相手のウイークポイントを突いて序盤に2点取って非常に楽になった」と試合を振り返りました。

次のフランス戦に向けては「まだ決勝トーナメント進出が決まったわけではないし、フランスにも可能性が残っているので、難しい試合になる。ヨーロッパでプレーしている選手も多く、将来的にその選手たちと戦うことになるので、たたいていかないといけない。最後まで気を抜かず次の試合に向けていい準備をしたい」と話していました。

相馬「練習から意識していた」

今大会初先発の相馬勇紀選手は前半、ペナルティエリアにドリブルで切り込んで相手のファウルを誘ってペナルティキックを獲得しました。

試合後、相馬選手は「練習から意識していたペナルティエリアからの仕掛けでペナルティキックを獲得できてよかった。予選リーグ突破は決まっていないので、課題を確認して次の試合を絶対に勝って決勝トーナメントにいきたい」と気を引き締めていました。

森保監督「選手をたたえたい」

予選リーグ2連勝となった日本の森保一監督は「メキシコのほうが世界ランキングは上位だが、選手たちは自信を持って同じ目線でやってくれた。勝利した選手をたたえながら次のフランス戦に向けて最善の準備をしたい」と話していました。

日本の先発メンバー

【GK】
谷晃生
【DF】
酒井宏樹/中山雄太/板倉滉/吉田麻也(キャプテン)
【MF】
遠藤航/久保建英/堂安律/相馬勇紀/田中碧
【FW】
林大地

メキシコの先発メンバー

【GK】
ギジェルモ・オチョア(キャプテン)
【DF】
ホルヘ・サンチェス/セサル・モンテス/ジョハン・バスケス
【MF】
ルイス・ロモ/カルロス・ロドリゲス/エリック・アギーレ/セバスティアン・
コルドバ
【FW】
ヘンリー・マルティン/ディエゴ・ライネス/アレクシス・ベガ

《試合詳細》

▽午後8時
メキシコのキックオフで試合開始。

▽前半6分
日本は右サイドを抜け出した堂安選手のクロスボールに久保選手が左足で合わせて2試合連続ゴール。

▽前半9分
日本は相馬選手へのファウルでペナルティーキック。
▽前半11分
日本は堂安選手がペナルティーキックを決めました。試合は2対0でリード。

▽前半17分
ゴール前でボールを受けたメキシコのマルティン選手がシュート。ゴールキーパーの谷選手が正面でしっかりキャッチ。

▽前半21分~22分
相手のボールを奪った久保選手が右足でシュートしましたが枠を外れました。さらに堂安選手のクロスボールから、相馬選手がシュート。相手にブロックされました。日本が立て続けにチャンスを作りました。

▽前半30分
メキシコのコルドバ選手が左足で強烈なシュートを打ちましたが、クロスバーを大きく越えました。

▽前半終了間際
前半のアディショナルタイムは2分。試合は2-0。

▽前半終了
序盤から攻めた日本は久保選手と堂安選手のゴールで2対0でリード。守備陣も厳しいディフェンスでメキシコに決定的なチャンスを与えません。
▽後半開始
両チームとも選手交代はなし。

▽後半3分
日本の田中選手が相手を倒してイエローカードを受けました。

▽後半6分
久保選手は右足でシュートを打ちましたが、ゴールキーパーの正面でキャッチ。

▽後半15分経過
日本が2-0とリード。互いにチャンスを作れません。
▽後半23分
メキシコのバスケス選手が堂安選手を倒してレッドカードで退場。日本は数的優位になりました。

▽後半20分
日本は相馬勇紀選手に代わってスピードが持ち味の前田大然選手が途中出場しました。

▽後半30分経過
数的有利になった日本が体を張ったディフェンスでメキシコにチャンスを作らせず、2-0とリード。

▽後半34分
林大地選手に代わって上田綺世選手、堂安律選手に代わって三笘薫選手が途中出場しました。
▽後半40分
メキシコのアルバルド選手のフリーキックが直接、ゴールに入り、1点を返されました。

▽後半45分経過
アディショナルタイムは4分。試合は2-1で日本がリード。

▽試合終了
日本は2対1でメキシコに勝ちました。

フランスが南アフリカに勝利

東京オリンピック、サッカー男子は予選リーグの第2戦が行われ、日本と同じグループAのフランス対南アフリカは4対3でフランスが勝ちました。

ともに初戦で敗れている両チームの対戦は前半を0対0で折り返しましたが、後半8分、南アフリカがゴール近くでボールを奪ったコバメロ・コディサン選手のゴールで先制しました。

このあと、試合は激しい点の取り合いになり、南アフリカの1点リードで迎えた後半41分、フランスのアンドレ ピエール・ジニャク選手がこの試合3点目となるペナルティーキックを決めて3対3の同点に追いつきました。

さらにフランスは後半のアディショナルタイムにテジ・サバニエ選手が勝ち越しゴールを決め、フランスが4対3で接戦を制しました。