オリンピック サッカー女子 日本 イギリスに敗れる

東京オリンピック、サッカー女子の日本は予選リーグ第2戦でイギリスに0対1で敗れ、2試合を終えて1敗1引き分けとなりました。

初戦のカナダ戦で引き分けた日本は、予選リーグ・グループEの第2戦で世界ランキング6位のイングランドを中心としたイギリスと対戦しました。

初戦から先発メンバーを5人入れ替えた日本は前半、今大会初先発の田中美南選手や林穂之香選手、それに杉田妃和選手などが起用に応え、積極的に攻めましたが、得点を奪うことはできませんでした。
0対0で迎えた後半はイギリスに主導権を握られ、29分に相手のエース、エレン・ホワイト選手にヘディングシュートを決められて先制されました。
ホワイト選手は今大会3得点目です。
流れを変えたい日本は後半35分、初戦で同点ゴールをあげたエースの岩渕真奈選手を投入しましたが、決定的なチャンスを作ることはできず、このまま0対1で敗れました。

日本は予選リーグの2試合を終えて1敗1引き分けの勝ち点1のままで、グループ3位となっています。

イギリス相手に初白星目指すも

初戦でねらっていた勝利に届かなかったサッカー女子の日本代表、「なでしこジャパン」。

今大会、初白星をめざして臨んだ相手はエースの岩渕真奈選手が予選リーグで最も警戒していたイギリスでした。

イギリス代表は世界ランキング10位の日本を上回る世界6位のイングランドを軸にスコットランド、北アイルランド、ウェールズの選手たちも加わるチームです。

イギリスの中核を担うイングランドとの対戦で日本はおととしのワールドカップフランス大会では0対2。

去年3月の強化試合では0対1と連敗しています。その強さを最もよく知るのがエースの岩渕選手です。

東京オリンピックに向けて持ち味の切れ味鋭いドリブルと決定力を鍛え上げようとことし1月にはくしくもイングランドプレミアリーグに戦いの場を移していました。

そして、その強さについては「ゴールに向かうスピード感やフィジカルの能力を生かしたサッカーという部分はイギリスはものすごくたけている」と話し、身体能力で上回る相手には日本が得意とする組織的に連動するプレーで対抗する必要があると分析していました。

キャプテン熊谷「勝ち点1を取りたかった」

日本のキャプテンで、ディフェンダーの熊谷紗希選手は失点の場面について「終始、自分たちの思う形で守っていたので悔しい。最低でも勝ち点1を取りたかった」と悔しそうな様子で振り返りました。

生まれ育った札幌市で予選リーグ初戦と第2戦を戦ったことについて「だからこそきょうは勝ちたかった。日本代表のユニフォームで生まれ育った場所でプレーできるのは光栄です」と話しました。

そして、第3戦のチリ戦は高校時代を過ごした宮城県で予定されていて、熊谷選手は「ゆかりのある場所でオリンピックの試合ができるのは夢みたいなことです。宮城では勝てるようにチーム一丸となって準備をしたい。点を取るしかないのでスコアにつながるプレーをしたい」と気持ちを高めていました。

GK山下「自分はまだまだ」

後半29分に失点を許したゴールキーパーの山下杏也加選手は「ゴールに向かってきたボールに対して自分は食いついてしまった。パンチングで逃れたらいいプレーだったかも知れないが、結果的に失点してしまったのは自分の準備不足です。レベルの高いフォワードの選手が試合を決めるんだなと思うと、自分はまだまだだな」と悔しそうに話しました。

チーム全体の反省としては「前半を0点に抑えられたことはよかったが、自然とポジションが後ろになってしまった分、自分たちが前でボールを奪うことができなかった」と振り返っていました。

高倉監督「相手が思ったゲームプランに」

サッカー女子の高倉麻子監督は「集中してやれていたが1つのプレーでしとめられてしまったので、相手の思ったとおりのゲームプランになってしまった。きょうは押し込まれる展開になったが、攻撃面では自分たちがやりたいような形も出てきたので、前向きに捉えて次の試合に臨みたい」と話していました。

一方、24日は先発出場せず、後半35分から出場したエースの岩渕真奈選手については「状態は万全ではないが、プレーはできるので次に向かっていきたい」と話していました。

日本の先発メンバー

【GK】
山下杏也加
【DF】
清水梨紗/熊谷紗希(キャプテン)/南萌華/宮川麻都
【MF】
杉田妃和/中島依美/塩越柚歩/長谷川唯/林穂之香
【FW】
田中美南

イギリスの先発メンバー

【GK】
エリー・ローバック
【DF】
ルーシー・ブロンズ/デミ・ストークス/ステフ・ホートン/リー・ウィリアムソン
【MF】
キーラ・ウォルシュ/ソフィー・イングル/キム・リトル(キャプテン)
【FW】
ニキータ・パリス/エレン・ホワイト/ローレン・ヘンプ

《試合詳細》

▽試合開始直前
試合開始直前、日本とイギリス両チームの選手たちが片方のひざを地面について人種差別への抗議を表明しました。
▽午後7時半
日本のキックオフで試合が始まりました。

▽前半12分
日本は、フリーキックのこぼれ球を林選手がシュートしましたが、枠をとらえられませんでした。

▽前半15分
日本は林がミドルシュートを打ちましたが、ゴールキーパーの正面でした。試合は0対0です。

▽前半20分
イギリスはクロスボールを受けたリトル選手がシュート。日本は守備陣が体を張って止めました。試合は0対0のままです。
▽前半22分
日本は今大会初先発の杉田選手がボレーシュートを打ちましたが、枠をとらえることはできませんでした。

▽前半25分
試合は依然、0対0。
ボール支配率は日本が42%、イギリスが58%です。

▽前半30分
日本の清水選手にイエローカードが出されました。試合は0対0、一進一退の展開です。イエローカードは、林選手に訂正されました。

▽前半32分
日本は田中選手が右足でシュートを打ちましたが、わずかにゴール左に外れました。

▽前半39分
イギリスはクロスボールにヘンプ選手がヘディングシュートを打ちましたがゴール左に外れました。試合は0対0です。
▽前半終了
試合は0対0です。前半を終えてシュート数は日本が7本イギリスが5本です。ボール支配率は日本46%、イギリス54%です。

▽後半が開始
▽日本、イギリスとも選手交代はありません。
エースの岩渕選手はベンチで見守ります。

▽後半10分経過
0対0。後半に入って日本は南選手がロングシュートを打ちましたが、クロスバーを越えました。

▽後半10分
日本は塩越柚歩選手に代わって籾木結花選手が途中出場しました。

▽後半19分
イギリスはコーナーキックからホートン選手が強烈なシュートを打ちましたが、ボールはクロスバーの上を通過しました。
イギリスの攻撃する時間が増えてきましたが、試合は0対0です。

▽後半22分
日本は田中美南選手に代わって遠藤純選手、林穂之香選手に代わって、三浦成美選手が途中出場しました。

▽後半29分
イギリスが先制。 日本0-1イギリス
クロスボールにホワイト選手がヘディングで合わせて今大会3ゴール目です。

▽後半34分
ゴールキーパーの山下選手にイエローカードが出されました。

▽後半36分
日本は中島依美選手に代わって岩渕真奈選手が途中出場しました。

▽後半40分を経過
0対1とリードを許している日本は前の試合同点ゴールの岩渕選手を投入しましたが、流れを変えることができません。

▽後半45分が終了
アディショナルタイムは3分の表示。

▽試合終了
日本は0対1で敗れました。

カナダがチリに2対1で勝利

東京オリンピックのサッカー女子で日本と同じ予選リーグ・グループEのもう1試合はカナダがチリに2対1で勝ちました。

予選リーグの初戦で日本と引き分けたカナダは前半39分に、ジャニン・ベッキー選手のゴールで先制しました。

後半2分にもスルーパスに抜け出したベッキー選手が相手のゴールキーパーをかわして追加点をあげて2点をリードしました。

その後、チリに1点を返されましたが、最後までリードを守りきり、2対1で競り勝ちました。

カナダは予選リーグ2試合を終えて、1勝1引き分けで勝ち点を「4」としてグループ2位になりました。

カナダは今月27日に行われる第3戦でイギリスと対戦します。

一方、敗れたチリは0勝2敗でグループ最下位の4位となっていて27日の第3戦で日本と対戦します。