オリンピック 卓球 混合ダブルス 水谷・伊藤ペア 初戦勝利

東京オリンピック大会2日目の24日、卓球は今大会の新種目、混合ダブルスが行われ、水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアがオーストリアのペアにゲームカウント4対1で勝って、準々決勝に進みました。

東京オリンピック2日目の24日、卓球の競技が始まりました。

24日は新種目の混合ダブルスが行われ、日本からは水谷選手と伊藤選手のペアが出場して、オーストリアのシュテファン・フェゲル選手とソフィア・ポルカノバ選手のペアと対戦しました。

日本のペアは第1ゲーム、水谷選手の意表をついたショットや伊藤選手の強烈なバックハンドなどで11対5で取りました。

第2ゲームは相手の強いスマッシュなどに押され、8対11で落としましたが、第3ゲーム以降は息の合ったコンビネーションや多彩なショットで得点を重ねました。

第5ゲームを11対4で取った水谷選手と伊藤選手のペアは、ゲームカウント4対1で勝利を収めました。

混合ダブルスの準々決勝は25日、行われます。

水谷隼「きょうの1勝は日本みんなの1勝」

水谷選手は「待ちに待ったオリンピックの舞台で、1ゲーム目をいい形でとれて波に乗れたと思う」と試合を振り返ったうえで「長い間ずっと合宿をしてきて、たくさんのチームメートやスタッフに支えられてここまで来られた。きょうの1勝は日本みんなの1勝だと思う」と述べました。

伊藤美誠「1ゲーム目の出足がよかった」

伊藤選手は「1ゲーム目の出足がよかったので、後半も私たちらしいプレーを出せたと思う。1点、2点取られても落ち着いてプレーができた。しっかり目の前の1試合を勝つことを楽しんでいきたいなと思う」と話していました。

勝負分けたのは 相手の読み外すサーブとレシーブ

5つの種目が行われる卓球で、日本代表の先陣を切って、新種目、混合ダブルスの1回戦に臨んだ水谷隼選手と伊藤美誠選手のペア。

初戦に勝って準々決勝に進みましたが、勝負を分けたのは、相手の読みを外したサーブとレシーブでした。

水谷選手と伊藤選手のペアは、ゲームカウント1対1の第3ゲーム、9対4とリードしましたが、ここから4連続ポイントを奪われて、9対8と追い上げられました。

次のポイントをどちらが取るかでゲームの行方を左右する、勝負どころの場面。

水谷選手のサーブに対して相手のレシーブがネットにかかり、10対8とゲームポイントを握りました。

水谷選手はここまで回転をかけないナックル系のサーブを多く使ってきましたが「相手がかなりいい感じでレシーブをしてきていたので、少しだけ下回転を入れると伊藤選手と話した。それが見事にはまった」と振り返りました。

それまでの自分のサーブに対する相手の返球を冷静に見極め、ここぞという場面で違うサーブを選択したのです。

しかしこのあと、ポイントを取られて10対9となり、今度は相手ペアのサーブ。

レシーブするのは伊藤選手でした。

伊藤選手は巧みにラケットを使って、ボールに独特な回転をかける「逆チキータ」というレシーブで相手をほんろう。

最後は水谷選手がフォアハンドを決めて、このゲームを奪い、流れをつかみました。

伊藤選手は「ほかのレシーブだと相手が待っているかなと思ったので、きょうの試合でやったことのないものをやってみようと思った。攻めるけどミスをしないレシーブは何だろうと思ったら、ぱっとあのレシーブが出た」と、とっさの判断で相手が予想していないレシーブを選択したと話しました。

相手がどんなサーブやレシーブを待っているのかを考えてプレーを決める、駆け引きも重要な勝負のカギを握る卓球。

水谷選手と伊藤選手のペアは勝負どころで相手の読みを外す試合巧者ぶりを見せて、準々決勝に進みました。

最大のライバルの中国ペアも順当に勝ち上がり

混合ダブルスで金メダルを目指す水谷選手と伊藤選手の最大のライバルとなる中国ペアも、1回戦を順当に勝ち上がりました。

中国の許※キン選手と劉詩*ブン選手のペアは、2019年の世界選手権で金メダルを獲得していて、今大会の第1シードです。

1回戦は、男子選手、女子選手ともに中国出身の、カナダのペアとの対戦でした。

中国ペアは第1ゲーム、硬さがみられて、9対11で落としました。

しかし、その後はしっかりと立て直し、第2ゲーム以降は強烈なショットを随所で決めて、4ゲームを連取しました。

中国ペアはゲームカウント4対1で勝利し、25日の準々決勝に進みました。

許選手は「勝つことが大事だったので、第1ゲームを取られたことは気にしていなかった。試合が始まる前にはゲームカウント4対2か4対3で勝つことを考えていたので、4対1で勝つことは予想していなかった。なぜなら、相手の選手は小さいときから一緒に練習してきた仲間で、お互いのプレーを理解しているからだ」と話しました。

また劉選手は、今大会の卓球で最初の金メダルの期待がかかることについて「プレッシャーはみんな感じている。自分たちのプレーをするだけだ」と力強く言い切っていました。

※「キン」は、「日」へんに「斤」
*「ブン」は、「雨」の下に「文」