菅首相 ファイザーCEOと面会 ワクチン安定供給めぐり意見交換

新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、菅総理大臣は23日、東京・港区の迎賓館で、アメリカの製薬大手ファイザーのブーラCEOと会談し、感染拡大防止の切り札としてのワクチンの重要性や今後の安定的な供給などについて意見を交わしました。

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、自治体で希望する量のワクチンが届かず、予約を取り消したり、受け付けを中止したりする動きが出ています。

こうした中、菅総理大臣は、23日午前、東京・港区の迎賓館で、東京オリンピックの開会式に出席するため日本を訪れているアメリカの製薬大手ファイザーのブーラCEOと、朝食をとりながら、およそ1時間会談し、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣も同席しました。

この中で、菅総理大臣は、ことし4月にブーラCEOと電話で会談して要請したワクチンの5000万回分の追加供給に加え、東京大会に参加する選手や関係者などにも4万人分のワクチンが無償提供されたことについて、感謝を述べました。

これに対し、ブーラCEOは「温かい歓迎に感謝するとともに、東京大会の成功を祈念する」と述べました。

そして、菅総理大臣は日本の新型コロナウイルスの感染状況や、ワクチン接種の進捗(しんちょく)状況などを説明し、感染拡大防止の切り札としてのワクチンの重要性や今後の安定的な供給などについて意見を交わしました。