香港警察 デモ題材にした絵本を作ったメンバーを逮捕

香港の警察は2年前の大規模デモなどを題材にした絵本が「国家に対する憎悪をあおる」として、絵本をつくった労働組合のメンバーら5人を逮捕し、政府に批判的な言論への統制を一層、強めています。

香港の警察は22日、言語療法士でつくる組合の25歳から28歳のメンバー、男女5人を国家に対する憎悪をあおる出版物を発表した疑いで逮捕したことを明らかにしました。

5人は2019年に香港で相次いだ大規模デモの背景などを説明する子ども向けの絵本3冊をつくり配っていたということで、警察は会見で「内容は政府に対する憎悪をあおり犯罪行為を肯定している。未成熟で判断のできない子どもを対象にした絵本であることも問題だ」と説明しました。

そのうえで「香港国家安全維持法やほかの香港の法律でも言論の自由は認められている」とする一方「市民の権利の行使には法律の範囲内で制限がある」としています。

香港では中国に批判的な論調で知られ先月、発行停止に追い込まれた新聞「リンゴ日報」の元編集幹部ら4人が21日、香港国家安全維持法違反で新たに起訴されていて、政府に批判的な言論への統制が一層、強まっています。