社会

五輪ボランティア 直前の中止連絡で「2週間の予定が白紙に…」

多くの競技会場が無観客となった東京オリンピック。

SNS上では救急隊員が到着するまでの間に救命措置を行う「ファーストレスポンダー」と呼ばれるボランティアの人たちから、「担当する会場での活動が急に中止になってしまった」という投稿が相次いでいて、中には「仕事を休みにして準備していた2週間が白紙になった」という人もいました。

ファーストレスポンダーとは

ファーストレスポンダーは具合の悪い人を見つけたり救急隊員が到着するまでの間、応急的な救命措置などを行う人たちで「初期対応をする人」を意味します。

東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会のホームページなどによると、2人1組で会場を巡回して応急の対応や搬送のサポートなどをすることになっていて、AEDなどによる心肺蘇生や車いすやストレッチャーを使った搬送などを行うとされていました。

“活動中止”連絡でSNSでは嘆きの声

しかし、多くの競技会場が無観客となる中、SNS上ではここ数日、担当する会場でのファーストレスポンダーの活動が中止になったという投稿が相次いでいます。

「本当に楽しみだった分 全て中止になってしまって悲しいばかりです…」

「頑張って捻出した22連休どないしてくれんねん」

「活動3日前に、ファーストレスポンダーはいりませんって言われても…」

この気持ちを誰にぶつけたら…

このうち東京都に住む50代の女性には、20日の夕方に活動の中止を伝えるメールが届きました。

メールには「この度、無観客での開催を受けて、医療部門では何度も検討した結果、現在のコロナの感染状況を鑑み、オリンピックスタジアムにおいては、ファーストレスポンダーの巡回を行わないことを決定いたしました」と書かれていました。
女性に話を聞いたところ「前回の東京オリンピックでは地元にバレーボールの会場があり、幼いころから両親に“東洋の魔女”の話を聞かされて育ちました。自分も大会に関わるのが当たり前のことだと思っていました」ということです。

自発的に医療者向けの救命講習を受けるなど、新型コロナの感染が広がる前から準備をしていて、大会期間中は仕事を休みにしてオリンピックスタジアムの会場でおよそ2週間シフトに入る予定でしたが、「白紙になってしまった」といいます。

女性は「もうボランティアのユニフォームさえ着る機会がなくなると思うと、この気持ちを誰にぶつけたらいいかわからず、SNSで同じ思いの仲間がいないか探しています」と話していました。

このほか「仕方のないことだが立ち直れない」「ほかの会場でボランティアができないか」など、直前の活動中止に戸惑う声が聞かれました。

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