夏休みの旅行者 おととしと比べ4割余減の予測 大手旅行会社

ことしの夏休みに旅行に出かける人は、去年に比べて小幅に増える一方、新型コロナウイルスの感染が拡大する前のおととしより4割余り少なくなるという民間の予測がまとまりました。

大手旅行会社の「JTB」は、夏休みに1泊以上の旅行に出かける人の数について、アンケート調査や経済指標などから予測しました。

アンケートは、東京都に緊急事態宣言が出る前の今月5日から9日に、合わせて1万人からインターネットを通じて回答を得ました。

それによりますと、7月20日から8月末までに国内旅行をする人は延べ4000万人との予測になりました。

去年の夏休みに比べれば5.3%増加する見込みです。

感染拡大が抑えられている地域を中心に近場の旅行需要があることが主な要因ではないかと旅行会社ではみています。

一方、新型コロナの感染拡大前のおととしと比べると44.8%少なくなると見込んでいます。

アンケート調査では、旅行に「行かない」と「たぶん行かない」と答えた人が合わせて80.2%にのぼりました。

その理由について新型コロナの影響で旅行に不安があるなどの回答が多くありました。

旅行会社では「感染防止を意識しながら、安く、近場で、短期にという傾向が継続している。ことしの夏休みも旅行需要の大きな回復は難しい見込みだ」と話しています。