イギリス アプリ通知の自主隔離 1週間で50万人超 経済に影響

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているイギリスでは、接触確認アプリで濃厚接触者と認定され、自主隔離を求められた人が1週間で50万人を超え、出勤できる従業員が足りなくなり一時的に休業する店舗が出るなど経済活動への影響が深刻化しています。

イギリスでは、新型コロナウイルスの接触確認アプリで濃厚接触者とされた人が10日間の自主隔離を求められることになっていて、義務ではないものの政府は順守を呼びかけています。

アプリをダウンロードした人が感染すると、過去の記録から濃厚接触者とされた人に通知が行く仕組みで、1日の感染者が5万人を超える日もあるイギリスでは、今月1日から1週間でおよそ52万人が通知を受けたということです。

このため、レストランやスーパーなどで出勤できる従業員が足りなくなり一時的に休業する店舗が出るなど経済に深刻な影響が出ています。

肉の加工業者で作る組合では、従業員のおよそ1割が自主隔離しているという報告を受けたとしていて「状況が悪化すれば生産ラインの停止を余儀なくされる」と危機感を訴えています。

イギリスでは、アプリで濃厚接触者とされた人に一律10日間の自主隔離を求めるのは厳しすぎるという意見も出ていて、政府はワクチン接種が完了している人を除外するなどの緩和策を検討しています。