五輪 東京で感染急拡大に歯止めかからない状況であす開幕

東京オリンピックは、開催都市の東京都で、新型コロナウイルスの感染の急拡大に歯止めがかからない状況で、23日開幕を迎えます。専門家は、来月初めには7日間平均が今の倍近くになるおそれがあると指摘していて、感染の急激な悪化が懸念される中での開催となることは避けられません。

都内では緊急事態宣言のもとでも感染の急拡大に歯止めがかからず、21日、ことし1月以来1800人を超え、7日間平均は1週間で1.5倍になりました。

また、入院患者は、ことし5月の第4波のピークを超え、都の専門家は「新規陽性者が急速に増加すれば医療提供体制がひっ迫の危機に直面する」と強い警戒感を示しています。

さらに、7日間平均がこのままのペースで増加すれば、大会期間中の来月初めには今の倍になり、「危機的な状況になる」と指摘しています。

こうした中、東京オリンピックについて、小池知事は、21日、中止の選択肢がないとする認識を改めて示しました。

大会は23日開幕を迎えますが、感染の急激な悪化が懸念されるなかでの開催となることは避けられません。

都としては、大会関係者で感染する人に加えて、相次ぐ熱中症の患者などにも対応できるよう医療提供体制を維持できるかが課題です。