五輪 宮城県で有観客のサッカー女子2試合 大きなトラブルなし

東京オリンピックの開幕に先立って、宮城県利府町の宮城スタジアムでは21日夜、会場に観客を入れてサッカー女子の2試合が行われました。警察などによりますと、大きなトラブルはなかったということです。

宮城スタジアムでは21日から今月31日にかけてサッカーの男女10試合が行われ、初日の21日は女子の▼中国対ブラジルと、▼ザンビア対オランダの2試合が行われました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けてほとんどの競技会場が無観客となる中、宮城スタジアムでは1万人を上限に観客を受け入れました。

会場を視察した宮城県の村井知事によりますと、21日は当初、6000人ほどが観戦に訪れる予定でしたが、実際に訪れたのは3000人程度だったということです。

2試合目が終了した午後10時ごろも、会場周辺では特に混雑する様子はみられず、警察や町によりますと、トラブルなどもなかったということです。

観戦した多賀城市の50代の男性は、「感染対策もしっかりしていて、安心して見られた。選手の声がはっきり聞こえて静かに見るのもいいと思いました」と話していました。

宮城スタジアムでは▼今月27日にサッカー女子の日本代表とチリの試合、▼30日に女子の準々決勝、▼31日に男子の準々決勝がそれぞれ行われます。

観客を入れて東京オリンピックのサッカー女子の試合が行われた宮城県の宮城スタジアムでは「直行・直帰」が呼びかけられ、観戦したあと、飲食店などには立ち寄らず自宅やホテルに向かう人たちの姿が見られました。

観戦した人たちは

シャトルバスで宮城スタジアムからJR仙台駅に到着した40代の女性は「新幹線を使って日帰りで東京に戻るために1試合だけみて帰ることにしました。晩ご飯は駅弁で済ませようと考えています」と話していました。

また、新潟市から来た50代の男性は、「仙台市に1泊しますがコンビニでおにぎりを買ってホテルに戻って食べる予定です」と話していました。

仙台市の50代の男性は「本当は飲食店に立ち寄りたい気持ちもありますが、自宅に帰ってビールを飲むことで我慢しようと思います」と話していました。

東北一の歓楽街は

宮城県は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、21日から酒類を提供する仙台市内の飲食店などを対象に営業時間を午後9時までに短縮するよう要請しています。

東北一の歓楽街・仙台市の国分町ではオリンピックの影響で特ににぎわっている印象はないという声が聞かれました。

48歳のタクシー運転手は「オリンピックを観戦したあと、国分町に来たという人は見かけないです。乗せた客からもオリンピックの話題はなく、オリンピックで人通りが増えた印象はないですね」と話していました。