五輪パラ 競技会場の都内5公園 立ち入り制限解消時期「未定」

東京オリンピック・パラリンピックで、競技会場の仮設の観客席などが作られた公園について、NHKが管理者を取材したところ、東京都内の5か所の公園では、立ち入り制限の解消される時期が決まっていないことがわかりました。専門家は「いつから利用できるかは欠かせない情報で、積極的に伝えるべきだ」と指摘しています。

東京オリンピック・パラリンピックでは、各地の公園に仮設の観客席や観客の手荷物検査場などが作られ、一般の人たちの利用が一部で制限されています。

NHKが都や県などが管理する8か所の公園を取材したところ、東京都内の5か所では、立ち入り制限が解消される時期が決まっていませんでした。

このうちオリンピックのビーチバレーの会場、東京・お台場の「潮風公園」は1万2000人を収容する仮設のスタンドなどがおよそ40億円をかけて建設されました。

今月観客が入らないことが決まったスタンドなどの設備は、大会組織委員会が大会後に半年以上かけて解体する予定ですが、利用再開の時期は工事の進捗に左右されるため、現在も決まっていません。

またパラリンピックでも使用されるトライアスロンなどの会場の「お台場海浜公園」や、仮設プールなどができた江東区の「辰巳の森海浜公園」なども、利用再開の時期が未定となっています。

一方、千代田区の北の丸公園では仮設の設備が小規模なため、9月に撤去作業が終わる見通しになっているなど、3か所の公園では予定が公開されています。

大会組織委員会は「解体・復旧工程は現在調整中で、大会終了後、順次作業を進めていく」としています。

国土交通省の公園緑地・景観課の元課長で、横浜市立大学大学院の町田誠客員教授は、「未定となっていることは意外だった。日常的に利用できていた公園にアクセスできないことは、利用者のストレスになる。何月何日になったら使えるようになるというメッセージは公共施設や公共空間の利用者にとって欠かせない情報で、積極的に伝えるべきだ」と指摘しています。

8つの公園が関係する競技と利用が制限される期間

▼潮風公園(品川区)▽五輪:ビーチバレー▽未定
▼お台場海浜公園(港区)▽五輪:トライアスロン、マラソンスイミング、パラ:トライアスロン▽未定
▼辰巳の森海浜公園(江東区)▽五輪:競泳など、パラ:水泳▽未定
▼大井ふ頭中央海浜公園(品川区など)▽五輪:ホッケー▽陸上競技場や野球場など:未定、その他:2021年8月9日まで
▼夢の島公園(江東区)▽五輪・パラ:アーチェリー▽アーチェリー場:未定、その他:9月5日まで
▼武蔵野の森公園(府中市など)▽五輪:自転車(ロードレース)▽2021年8月31日まで
▼北の丸公園(千代田区)▽五輪:柔道、空手、パラ:柔道▽2021年9月30日まで
▼あづま総合運動公園(福島市)▽五輪:ソフトボール、野球▽軟式野球場と多目的運動広場:2021年9月15日まで、補助陸上競技場と第2多目的運動広場:2022年3月31日まで