五輪セキュリティー対策かく乱ねらいか マルウエア見つかる

「東京オリンピック開催に伴うサイバー攻撃の被害報告」という名前がついたファイルを開くと、パソコンの中のデータを消去する不正なプログラム=マルウエアが見つかりました。セキュリティー会社は、東京大会のセキュリティー対策をかく乱するねらいで作成された可能性もあるとみて注意を呼びかけています。

情報セキュリティー会社のアルモリスによりますと、日本時間の20日午後、インターネット上で「【至急】東京オリンピック開催に伴うサイバー攻撃等発生に関する被害報告について」という名前の日本語で書かれたファイルが見つかりました。

解析を行ったところ、このファイルは、開くとサーバーや個人のパソコンなどに感染し、中にある文書や画像のファイルを次々に消去する機能を持つ不正なプログラム、マルウエアで、最終的にアダルトサイトに接続されました。

ファイルが見つかったのは、サイバー攻撃の被害を受けた人などが、マルウエアをアップロードして世界中の専門家に解析してもらうためのサイトで、フランスからアップロードされていたということです。

アルモリスの鎌田敬介さんは、「ファイルの消去のしかたや、外部接続のねらいが不明確なことなど、本格的な攻撃ではなく、愉快犯の可能性もあるが、ファイル名に【至急】などの言葉を付けて、つい開きたくなる人間の心理を突いていて、開会式を前に大会のセキュリティー対策をかく乱するねらいで作成されたおそれもあり、油断してはいけない」と注意を呼びかけています。