WHO事務局長 東京オリンピック 感染防止の対策継続が重要

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長がIOC総会に出席し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での東京オリンピックの開催について「リスクがゼロであることはない。症例を特定、隔離、追跡、治療し、さらなる感染を防ぐことが成功の基準となる」と述べ、大会を通して対策の継続が何よりも重要だと訴えました。

WHOのテドロス事務局長は、都内で行われたIOC総会にゲストとして招待され、2日目の21日、およそ30分間、スピーチを行いました。

WHOは新型コロナの感染拡大が続く中で行われる東京大会で行動指針となる「プレーブック」の策定など、感染対策の助言を行ってきました。テドロス事務局長はスピーチの冒頭、東京大会の開催について、日本語で、「勇気を与える東京大会の開催に敬意と感謝を申し上げます」と述べました。

そのうえで大会について「リスクがゼロであることはない。新型コロナの症例を特定、隔離、追跡、治療し、さらなる感染を防ぐことが成功の基準となる」と述べて大会を通して対策の継続が何よりも重要だと訴えました。

また、感染の収束のためには世界人口の70%が来年の半ばまでにワクチンの接種を終えることが重要だとして、ワクチンを公平分配する国際的な枠組み「COVAXファシリティ」に日本が支援を行っていることをたたえ、国際社会によるさらなる支援が必要だと述べました。

そして最後に、東京大会の聖火リレーのトーチを掲げ「オリンピックの理念はこのパンデミックの危機にもあてはまる。今大会は世界を結束する、連帯の決意の炎を燃やすものだ。オリンピックの聖火が希望のシンボルになってほしい」と話していました。