沖縄県 県立施設 感染再拡大受け原則休館へ「美ら海水族館」も

22日からの4連休を前に、沖縄県は感染の急激な再拡大を受けて、先週再開したばかりの県立の施設を原則休館とすることを決めました。人気の観光スポットである「沖縄美ら海水族館」も休館することになります。

沖縄県は今月8日に緊急事態宣言の期間が再延長された際、原則休館としていた県立の施設の営業を入場制限などを条件に再開し、本部町にある「沖縄美ら海水族館」も今月12日に営業を再開しました。

しかし新型コロナウイルスの感染が再び、急速に拡大していることを受けて、沖縄県は21日午後、対策本部会議を開き、県立の施設を今月末まで、原則休館とすることを決めました。

22日からの4連休を前に、感染防止の対策を強化する必要があるとしています。

これに伴い、人気の観光スポットである「沖縄美ら海水族館」や首里城公園の有料区域、県立博物館・美術館などは、22日から休館となります。

また沖縄県立図書館については今月24日から休館となります。

来月以降は感染状況を踏まえ、開館するかどうか判断するということです。

県内の市町村の施設についても同様の対応を求めることにしています。

また22日から那覇空港で、これまでのPCR検査に加えて抗原検査も開始し、水際対策を強化する方針を明らかにしました。

玉城知事「急激なリバウンドがみられる」

沖縄県の対策本部会議のあと記者会見を開いた玉城知事は「第4波の影響をまだ脱していない状況で、急速な感染拡大を迎えることは絶対に避けなければならないが、急激なリバウンドがみられる」と、強い危機感を示したうえで、22日から今月末までの期間を「集中行動抑制期間」として、不要不急の外出や、沖縄への来訪の自粛を改めて呼びかけました。

また玉城知事は緊急事態宣言に伴う休業などの要請に応じず、命令を出していた134の飲食店のうち、その後も命令に従っていないことが複数回確認された29店舗について、21日、30万円以下の過料を科すよう裁判所に求めたことを明らかにしました。

県としては、緊急事態宣言の期間が長期化する中、要請に応じている店の不公平感を解消し、宣言の効果を高めたい考えです。