夏の全国高校野球 入場を学校関係者のみに限り2年ぶり開催へ

来月、甲子園球場で開かれる夏の全国高校野球は、新型コロナウイルスの感染対策として、一般客へのチケット販売は行わず、入場を学校関係者にかぎって行われることになりました。
大会は、新型コロナの影響で去年中止となったため2年ぶりの開催で、来月9日に開幕します。

高野連=日本高校野球連盟などは21日、大阪 西区で来月甲子園球場で開かれる夏の全国高校野球の運営委員会を開きました。

この中では、観客の扱いについて話し合われ、出場校が多いことや大会の期間が長いこと、さらに変異ウイルスの「デルタ株」の感染が広がっていることなどを総合的に判断して、一般客へのチケット販売は行わず、入場を学校関係者にかぎって大会を行うことを決めました。

人数の上限については、学校の方針を尊重するとしたうえで、試合を観戦する場所が、ふだんのアルプス席ではなく定員が5000人ほどの内野席で、間隔をとってもらうため、多くても1校2000人余りとなるという見通しを示しました。

また感染対策として、チーム関係者には大会前に加えて、勝ち上がった場合は初戦と準々決勝の後に最大3回のPCR検査を行うことも決めました。

高校野球をめぐっては、2年ぶりに開催されたことし春のセンバツでは1万人を上限に観客を入れて大会が開催されました。

新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、夏の大会は再び、一般客について入場の制限が設けられる中で開催されることになりました。

高野連の八田英二会長は「決定が遅くなり、心配をかけたことをおわびしたい。感染拡大防止に全力をあげる」と話しました。

そのうえで、21日から競技が始まった東京オリンピックでほとんどの会場が無観客になっていることについて「直接ではないが考慮した」と話しました。

夏の全国高校野球は、来月3日にオンラインによる組み合わせ抽せんが行われ、来月9日に開幕します。

高校野球と新型コロナ

高校野球は、新型コロナウイルスの感染が広がった去年から、大会が中止になったり観客の制限を余儀なくされたりするなど影響を受けてきました。

去年のセンバツは大会前の3月に、いったん無観客で開催する方針を決めましたが、開幕の1週間前になって「選手が安心してプレーできる環境を担保できない」として中止が決まりました。

さらに5月には、夏の全国高校野球とそれにつながる地方大会の中止も決まりました。

こうした中、選手たちの救済策として中止となった夏の甲子園の期間中に、センバツ出場が決まっていた32校を招待して、それぞれ1試合かぎりの交流試合が無観客で行われました。

ただ、控え部員や部員1人に付き5人以内の家族など、ごくかぎられた関係者のみ観戦が認められました。

その後も新型コロナの影響は続き、次の年のセンバツにつながる秋の都道府県大会や地区大会は開催されたものの、地区大会の優勝校が出場して毎年11月に開催されている明治神宮大会が中止となりました。

そして、ことし春のセンバツは政府の方針などを踏まえ、観客の上限を1万人として2年ぶりに開催されました。

ただ入場券は、すべてインターネットでの前売りとしたほか、アルプス席は、出場校限定の販売となり、1校当たりの上限は1000人としました。

また、選手たちに最大2回のPCR検査を受けさせるなど、徹底した感染対策がとられる中で大会が行われ、感染者は出ませんでした。

こうした中、今回の夏の全国高校野球は、同じ時期に開催される東京オリンピックの会場がほとんど無観客になったことや、感染者が再び増加していることから、どのような対応がとられるか注目されていました。