東京都 新型コロナ 4人死亡 1832人感染確認 1800人超は1月以来

東京都内では、21日新たに1832人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、ことし1月16日以来、1800人を超えました。水曜日としては最も多くなり、1週間前の水曜日よりも680人以上増えていて、感染の急拡大が続いています。都によりますと、21日は大きなクラスターが確認されていないにも関わらず1800人を超えたということで担当者は「市中で広く感染が広がっている。どこで感染してもおかしくない状況だ」と話しています。

東京都は、21日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて1832人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1800人を超えるのはことし1月16日以来で、水曜日としては最も多くなりました。

また、1週間前の水曜日より683人増え、感染の急拡大が続いています。

21日までの7日間平均は1277.6人となり、前の週の155.2%でした。

増加比が150%を超えるのはことし1月13日以来です。

都によりますと21日は大きなクラスターが確認されていないにも関わらず、1800人を超えたということで、担当者は「市中で広く感染が広がっている。どこで感染してもおかしくない状況だ」と話しています。

そのうえで、「感染の増加ペースが早く、22日からの4連休でさらに拍車をかける可能性もある。4連休は不要不急の外出自粛をいっそう心がけてもらいたい」と呼びかけています。

21日の1832人の年代別は▼10歳未満が76人、▼10代が130人、▼20代が577人、▼30代が410人、▼40代が294人、▼50代が233人、▼60代が64人、▼70代が25人、▼80代が13人、▼90代が9人、▼100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている648人の内訳は、▽「家庭内」が最も多く374人、▽「職場内」が110人、▽「会食」が51人▽「施設内」が38人などとなっています。

また、東京オリンピックの選手村に滞在する外国籍の競技関係者1人のほか、大会の委託業者の3人の感染も確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは19万3062人になりました。

一方、21日時点で入院している人は20日より78人増えて2466人で、ことし4月から5月にかけての第4波でのピークだった5月16日の2431人を上回りました。

「現在確保している病床に占める割合」は41.3%です。

都の基準で集計した21日時点の重症の患者は20日より4人増えて64人で、重症患者用の病床の16.3%を使用しています。

また、自宅で療養している人はことし2月上旬以来、4000人を超えて4068人となりました。

また、都は、感染が確認された▼60代の女性と▼70代の男性2人、それに▼80代の女性の合わせて4人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、70代の男性1人は、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していたということです。

このウイルスに感染して死亡した人はこれで5人目です。

また、60代の女性は1回目のワクチン接種を終えていたということです。

これで都内で感染して死亡した人は2276人になりました。

インドで確認「L452R」変異ウイルス 最多681人感染

東京都は、21日都内で新たに681人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日に発表される人数としてこれまでで最も多かったのは20日の317人ですが、21日はその2倍以上となり、急増しています。

検査数も多くなっていて、21日ははじめて1000件を超えて1488件となり、681人が陽性と確認されたため、割合は45.8%となりました。

この割合もこれまでで最も高くなりました。

都は、22日から4連休に入ることを受けて、検査機関からの情報の取りまとめを前倒しして行ったため、検査数や感染者数がふだんより多くなったと説明しています。

681人のうち感染経路がわかっているのは192人で、▼家庭内が104人、▼職場内が43人、▼会食が27人などとなっています。

これでこの変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で2951人になりました。

小池知事「きょうの数字は非常に大きい」

東京都の小池知事は記者団に対し「きょうの数字は非常に大きいものがある。一方で、重症者は少し増えて64人だが、全体を見ると、やはりワクチンの効果は出ていると思う」と述べました。

そのうえで「ワクチンは本当に『爆速』で打ちたい。区市町村はいったん進めようとしていたのをキャンセルせざるをえなくなっているが、今、集中的に打っていくことが感染者数の拡大に少しでも歯止めをかけられるのではないか」と述べました。

都内入院患者 第4波のピーク上回る

東京都内で新型コロナウイルスの感染が確認されて入院している患者は、21日時点で2466人となり、ことし4月から5月にかけての第4波でのピークだった、5月16日の2431人を上回りました。

都は現在、新型コロナウイルスの患者のために5967床を確保していて、病床に占める割合は、41.3%となりました。