自民と立民 来週 衆参両院の内閣委で閉会中審査を開催で合意

東京オリンピックの開幕を控える中、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、新型コロナウイルスの感染対策などについて議論する必要があるとして、来週、衆参両院の内閣委員会で閉会中審査を行うことで合意しました。

東京オリンピックの開幕を23日に控え、立憲民主党など野党側は、21日午前、国会対策委員長らが会談し、大会の感染対策の不備をただす必要があるとして、国会で閉会中審査を行うよう与党側に求めていく方針で一致しました。

これを受けて21日午後、立憲民主党の安住国会対策委員長が、自民党の森山国会対策委員長と会談して、閉会中審査の開催を求めたのに対し、森山氏は応じる考えを伝えました。

そして、来週28日に衆議院、29日に参議院で、それぞれ内閣委員会で閉会中審査を開催し、西村経済再生担当大臣や河野規制改革担当大臣らの出席を求めて質疑を行うことで合意しました。

また、丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣にも出席を求め、大会関連の公務などで出席できない場合は、副大臣が対応することで一致しました。

一方、安住氏は再来週以降、ほかの委員会でも閉会中審査を行うよう求め、引き続き、協議することになりました。

自民 森山国対委員長「議論することは意味がある」

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し、閉会中審査の開催に応じたことについて「ワクチンの進捗(しんちょく)状況などは、国民の関心もあると思うし、ワクチンの調達に心配もあると思うので、議論することは意味があるのではないか」と述べました。

一方、野党側が再来週以降も、閉会中審査を開催するよう求めていることについては「オリンピックとパラリンピックの間の時期があるので、そこで日程調整していきたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「政府はもっと素早い対応を」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「これだけ感染者が増え、感染の第5波に入っているのだから国会審議をやらないほうがおかしい。感染の波は、すでに東京から全国に広がり始めている。緊急事態宣言の扱いも含め、政府は、もう少し素早い対応を全国的に行ったほうがいいと考えており、委員会の場できちんとただしたい」と述べました。

公明 竹内政調会長「閉会中審査 どんどんやるべき」

公明党の竹内政務調査会長は、記者会見で「新型コロナウイルスをどう抑制していくかや、国民の安心をどう確保していくかが最大の課題だ。こうしたテーマであれば、閉会中審査はどんどんやっていけばいい」と述べました。