トヨタ中心トラックEV技術開発会社 スズキとダイハツ資本参加

トヨタ自動車を中心にトラックの電動化技術などを開発している会社に、軽自動車を得意とするスズキとダイハツ工業が資本参加することになりました。コストを下げた軽自動車サイズのEV=電気自動車の技術開発などを加速させていくとしています。

発表によりますと、スズキとダイハツ工業はトヨタ自動車を中心にトラックの電動化技術などを開発している会社の株式をそれぞれ10%ずつ取得し、資本参加します。

2社は軽自動車を得意としていて、資本参加を通じて、車の通信技術を使って物流を効率化させる仕組みを取り入れるほか、コストを下げた軽自動車サイズのEV=電気自動車の技術開発などを加速させていくとしています。

2社が資本参加する会社には、すでにいすゞと日野自動車のトラックメーカー2社も出資していて、「CASE」とよばれる通信や自動運転の技術を、軽自動車からトラックの分野まで広げていきたいとしています。

オンラインで会見したトヨタの豊田章男社長は「CASEやカーボンニュートラルが軽自動車の分野に大変革を迫っているが、軽自動車をなくしてはいけない。2社の参加によって商用車だけでなく軽の分野で協調の場が広がることになる」と述べました。

スズキ 鈴木社長「理念に共鳴し参画」

スズキの鈴木俊宏社長は、会見で「お求めやすい価格でカーボンニュートラルに貢献する軽自動車を市場に送り出すこと、お客様の生活になくてはならない存在であり続けることが我々の使命だが、この使命を実現しようとすると単独では非常に難しい。トヨタから一緒にライフラインとしての軽自動車を守ろうと声をかけてもらって、その理念に共鳴し、参画することを決めた」と述べました。

ダイハツ工業 奥平社長「業界の枠を超えた取り組み必要」

ダイハツ工業の奥平総一郎社長は、会見で「軽自動車の求めやすい価格を維持しながら新しい技術を入れたり、二酸化炭素の排出量を下げたりするのは並大抵のことではなく、業界の枠を超えた取り組みが必要だ。小規模な物流事業者などの現場の声を吸い上げ、物流のラストワンマイルを担う軽商用車をつなぐデータ基盤を構築して、物流効率化も実現したい」と述べました。