【ここに注目】パラトライアスロン

パラトライアスロンは、前回のリオデジャネイロ大会から正式競技となりました。オリンピックの距離の半分となる750mを泳ぐスイム、20キロを自転車で走るバイク、5キロを走るランで争われます。

日本代表の顔ぶれ

【男子】
▽木村潤平(2大会連続)
▽宇田秀生(初出場)
▽米岡聡(初出場)
【女子】
▽土田和歌子(8回目の出場)
▽谷真海(4回目の出場)
▽秦由加子(2大会連続)

谷真海 困難乗り越えつかんだ大会で

運動機能障害のPTS5のクラスには、東京オリンピック・パラリンピックの招致に携わった谷真海選手(旧姓・佐藤)が出場します。
パラトライアスロンの運動機能障害のクラスは、障害の重さによって2から5に分けられていますが、谷選手のPTS4の女子のクラスは競技人口が少ないことなどから、パラリンピックから除外されました。
このため、谷選手は一時、大会への出場が危ぶまれましたが、その後のルール改正で、より障害の軽いPTS5のクラスと競えるようになりました。ただ、より障害の軽い選手たちとのレースは厳しいものとなり、谷選手はパラリンピックの出場資格がかかる世界ランキングでぎりぎりの9位に入って、東京大会の代表の座をつかみました。
足の障害に加えて、さまざまな困難を乗り越えてつかんだ大会で、どのようなパフォーマンスを見せるか注目です。

秦由加子 悲願のメダル獲得へ

パラリンピックの出場資格がかかる世界ランキングでともに3位となり、メダルを射程圏内としているのが、運動機能障害のPTS2のクラスの秦由加子選手と運動機能障害のPTS4のクラスの宇田秀生選手です。
このうち秦選手はスイムとバイク、ランのつなぎの部分、「トランジション」の改善に取り組んできました。
当初は、スイムのあとバイク用の義足をつけ、ランではさらに別の義足に着け替えていましたが、おととしから、バイク用の義足をつけずに左足だけでこぐようにしました。
左足の脚力がより求められますが、義足の着脱を1回なくすことで計算上は1分ほどの短縮になり、悲願のメダル獲得へ試行錯誤を続けています。

土田和歌子 8回目のパラリンピック

そして、夏と冬を合わせて8回目のパラリンピックとなるレジェンド、土田和歌子選手も登場します。
2004年のアテネ大会で、陸上5000メートルで金メダルを獲得した後、車いすマラソンを主戦場にし、リオデジャネイロ大会ではメダルまであと一歩まで迫りました。
その後、発症したぜんそくの体質改善のため、水泳を始めたのをきっかけにトライアスロンに挑戦し、水泳の水を大きくかく動きによって肩甲骨の周りの柔軟性が向上したことが、車いすでのスピードアップにつながっています。
土田選手の出場する車いすのクラスは、バイクでは手でこぐハンドサイクルを使います。さらにつなぎとなるトランジションの際には「ハンドラー」と呼ばれるパートナーが自転車や車いすのへの乗り移りなどをサポートするのも特徴で、さまざまな場面が見られるのもパラトライアスロンならではの魅力です。