大統領暗殺のハイチ 新首相が就任 事態安定につながるか不透明

大統領が暗殺されたカリブ海の島国ハイチで当面、大統領に代わって国政を担う新たな首相が就任しましたが事態の安定につながるかは不透明です。

ハイチでは今月7日、首都ポルトープランスにあるモイーズ大統領の自宅に武装したグループが押し入って銃を発砲し、大統領が死亡、夫人も大けがをしました。

警察はこれまでに地元の警察官のほか、コロンビア人やハイチ系アメリカ人など少なくとも26人を逮捕し、コロンビア当局などと連携して捜査を進めていますが事件の全容は明らかになっていません。

ハイチでは20日、事件の直前にモイーズ大統領から首相に指名されていた医師で元閣僚のアリエル・アンリ氏が新しい首相に就任しました。

アンリ氏はことし9月に予定されている大統領選挙でモイーズ大統領の後任が選ばれるまで大統領に代わって国政を担うことになります。

アンリ氏をめぐっては国連やアメリカ、ドイツなども支持する声明を出していて、アンリ氏は就任式で「1人でも多くの人が投票できる環境を作りたい」と述べ、混乱を収拾し予定通り選挙を実施することに意欲を示しました。

最貧国の1つであるハイチは、長年にわたる政情不安に加え大地震やハリケーンなどの自然災害にもたびたび見舞われ、治安の悪化も深刻で新たな首相のもとで事態の安定につながるのかは不透明です。