英ジョンソン首相 コロナ対策で高齢者軽視発言か 元側近証言

イギリスのジョンソン首相が去年「新型コロナウイルスに感染して死亡しているのは80歳を超えた人たちだけだ。その人たちのために経済を犠牲にすることはできない」などとして、当時検討されていた厳しい外出制限に消極的だったと首相の元側近が発言し波紋を広げています。

イギリスの公共放送BBCは20日、ジョンソン首相の上級顧問を務めながら去年、首相と対立して辞任したカミングス氏のインタビューを伝えました。

この中でカミングス氏は去年の秋、国内で再び感染が拡大していた際、ジョンソン首相が「感染して死亡しているのは基本的に80歳を超えた人たちだけだ。その人たちのために経済を犠牲にすることはできない」などとして厳しい外出制限などの措置に消極的だったと述べました。

さらにカミングス氏は、ジョンソン首相が携帯電話のメッセージで「60歳以下が入院する例はほとんどなく入院してもほとんどが生き延びる。医療体制が圧迫されるという話はもう信じない」と主張していたとも述べました。

結局、その後感染はさらに拡大し、ロンドンがあるイングランドでは去年11月から12月にかけて厳しい外出制限の措置が導入されることになりました。

首相官邸は「政府は科学的な助言に基づいて国民の命を守るために必要な行動をとった」などとコメントしていますが、ジョンソン首相が高齢者を軽視していたとするカミングス氏の発言は国内に波紋を広げています。