オリンピック警備 最新鋭の機器で感染対策と安全確保を両立

開会式に先立ち21日から競技が始まる東京オリンピック。各会場では厳重な警備態勢が敷かれていますが、このうち体操などが行われる都内の競技場に20日NHKのカメラが入りました。そこでは、最新鋭の機器を活用することで感染対策と安全確保を両立させるコロナ禍ならではの警備が行われていました。

東京・江東区にある「有明体操競技場」はおととし10月に完成したおよそ1万2000人を収容できる施設で今月24日から体操やトランポリンなどの競技が行われます。

今回は無観客となりましたが、多くの選手や関係者が出入りする中、競技会場での感染対策は依然として大きな課題です。

こうした中、この会場では民間の警備員と選手や関係者との接触を極力減らすため、競技が行われるフロアなどでは警備員の配置を最小限に抑えるとしています。

それを可能にしているのが今回導入された最新鋭の機器です。

このうち、敷地内に入るための正面ゲートなど数か所には手荷物検査の機器とともに本人確認を厳格に行うための「顔認証システム」が設置されています。

高精度のカメラでその場で撮影した顔とあらかじめ登録された顔の画像とを瞬時に照合する仕組みで、登録がない人は仮に通行証を持っていても中に入ることはできません。

組織委員会によりますと、大会関係者全員の顔を事前に登録し本人確認を行う仕組みは大会史上初めてだということで、検査場では警備員がこのシステムを使って入場する人たちを念入りにチェックしていました。

また、正面ゲートには車両に爆発物などが仕込まれていないかをチェックするため、車両の裏側までモニターで確認できる装置も設けられています。

さらに、競技場を囲む高さ2.5メートルの壁の上には防犯カメラに加え赤外線のセンサーが張り巡らされていて、不審者が侵入した場合はすぐに検知できるようになっているということです。

組織委員会は、こうした関係者以外の侵入を防ぐための対策を徹底することで感染対策と安全確保を両立させたいとしています。

この会場の警備責任者を務める組織委員会の伊藤敬司さんは「最新の機器に頼れるところは頼りつつ、選手たちに競技に専念してもらえる環境を作りたい」と話していました。