6月のコンビニ売り上げ 4か月連続増もコロナ前水準に回復せず

6月の全国のコンビニの売り上げは、いわゆる巣ごもり需要を取り込んだことなどから去年の同じ月の水準をいくぶん上回りました。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準にはまだ回復しておらず、影響が続いています。

日本フランチャイズチェーン協会の発表によりますと、全国にあるコンビニの6月の売り上げは、1年以上営業している既存店の合計で8565億円と、去年の同じ月よりも0.8%増えました。

売り上げの増加は4か月連続となります。

去年のこの時期は外出の自粛によって売り上げが大きく落ち込んでいたため、その反動で増えた形ですが、オンラインライブのチケットをはじめ、ゲームの課金やネット通販に使えるプリペイドカードなどいわゆる巣ごもり需要に関連した販売も好調でした。

ただ、感染拡大の前だったおととしの同じ月と比べると、全体の店舗数は今のほうが多いにもかかわらず、売り上げは下回っていて、新型コロナの影響が続いています。

日本フランチャイズチェーン協会は「オフィス街の店舗を中心に売り上げは厳しい状況が続いているが、酒や冷凍食品をまとめ買いする人も見られるなど、新しい需要も増えている」と話しています。