IOC総会 大会組織委が最後の準備状況報告 橋本会長が決意表明

東京オリンピックの開幕を前に都内で開かれているIOC=国際オリンピック委員会の総会で、大会組織委員会が最後となる準備状況の報告を行い、橋本会長は「多くの会場が無観客となったが必ず大会を成功させスポーツの力で世界の前向きな変化に貢献していきたい」と決意を述べました。

都内で20日始まったIOCの総会には1年半ぶりにおよそ90人の委員が集まり、午後から大会組織委員会の橋本会長が最後となる準備状況の報告を行いました。

この中で橋本会長は、新型コロナウイルスの感染者数が依然高い水準にあることから一部の会場をのぞき無観客としたことを報告し、「観戦を楽しみにしていたチケット購入者の方には本当に申し訳なく思っている。安全安心な大会のためやむをえない措置として理解してもらい、自宅などで大会を見てほしい」と述べ理解を求めました。

また、大会での感染防止策をまとめた指針「プレーブック」について委員たちにルールの順守を徹底するよう求めました。

そのうえで「多くの会場が無観客となったが、大会の本質的な価値に迫り必ず大会を成功させスポーツの力で世界の前向きな変化に貢献していきたい」と決意を述べました。

また、準備状況を監督してきたコーツ調整委員長は、無観客について「選手のことを考えると観客を入れたいと思ったが、日本政府と東京都が日本の人たちのことを考えて無観客を決定した」と説明しました。

そのうえで「パンデミックのさなかでも組織委員会はすばらしい準備を行ってきた。これまでの献身的な姿勢はきっと選手たちにも届くと思う。3日後に大会が開催されることをみんなでたたえましょう」と話しました。

このあと質疑応答の時間で、委員からの質問はありませんでした。

午後からは東京大会組織委員会による大会前最後のプレゼンテーションが行われ、無観客での開催に至った経緯や大会での新型コロナの感染防止策などについて報告が行われました。

1日目の会議を終え、会見を行ったマーク・アダムス広報責任者は国内で感染拡大への懸念の声がきかれることについて「日本国内で大変な状況が続いており懸念があることは承知しているが、日本政府や、組織委員会、東京都などと非常にいい関係を築き団結して準備をしてきた。すでに来日した選手や関係者は延べおよそ10万回の検査を受けているし、プレーブックに基づいて行動しリスクは最小限に抑えられている。非常に厳しい体制の中でできるかぎりの準備は行っている」と話し、改めて大会の安全性を強調しました。

また、行方が分からなくなっていたウガンダ選手団の選手1人が三重県内で発見されたことについては「発見されたことは事実ですでに報告を受けているが詳しいことを答えられる状況ではない」と話していました。

海外から約3万人が入国 コロナ感染確認は31人

IOC総会で東京大会の準備状況を説明した大会組織委員会は、この中で今月1日以降、ホストタウンでの事前合宿をする選手なども含めて海外から入国した選手団と大会関係者は、これまでにおよそ3万人に上ると報告しました。

このうち、空港や選手村などでの検査で陽性となり、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは31人で、陽性率は0.1%だということです。

報告を行った組織委員会の武藤事務総長は「濃厚接触者にも適切に対処している。引き続き徹底的な水際対策に努めていく」と述べました。