東京都 新型コロナ 2人死亡 1387人感染 1週間前より557人増

東京都内では、20日新たに1387人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。1週間前の火曜日より500人以上増え、感染の急拡大が続いています。また、現在確保している病床に占める入院患者の割合は、ことし5月以来、40%を超えました。

東京都は、20日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて1387人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

火曜日に1000人を超えるのは、ことし1月26日以来です。

また、1週間前の火曜日より557人増え、感染の急拡大が続いています。

20日までの7日間平均は1180.0人となり、前の週の149.3%でした。

都の担当者は「増加の幅が広がっていて、20代・30代の若い世代が多い。オリンピックが始まると、友人どうしで集まって観戦しようという話が出てくるかもしれないが、大人数ではなく自宅で家族で見てほしい」と呼びかけています。

20日の1387人の年代別は、
▽10歳未満が75人、
▽10代が78人、
▽20代が448人、
▽30代が300人、
▽40代が234人、
▽50代が179人、
▽60代が45人、
▽70代が20人、
▽80代が6人、
▽90代が2人です。

感染経路が分かっている513人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く266人、
▽「職場内」が89人、
▽「会食」が44人、
▽「施設内」が38人などとなっています。

また、東京オリンピックの選手村に滞在する外国人選手1人の感染も確認されました。

19日時点の陽性率は、第3波のことし1月20日以来、10%を超え、10.2%となりました。

これで都内で感染が確認されたのは19万1230人になりました。

一方、20日時点で入院している人は19日より42人増えて2388人で、「現在確保している病床に占める割合」は40.6%です。

病床の使用率が40%を超えたのは、第4波のことし5月24日以来です。

都の基準で集計した20日時点の重症の患者は19日と同じ60人で、重症患者用の病床の15.3%を使用しています。

また、都は、感染が確認された50代の男性と、80代の男性が死亡したことを明らかにしました。

このうち80代の男性は1回目のワクチン接種を終えていたということです。

これで都内で感染して死亡した人は2272人になりました。

インドで確認「L452R」過去最多 317人感染確認

東京都は、20日都内で新たに317人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日に発表される人数としてはこれまでで最も多くなったほか、検査数に占める陽性の割合は40.1%で、初めて40%を超えました。

317人のうち感染経路が分かっているのは89人で、家庭内が49人、職場内が17人、会食が12人などとなっています。

この変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で2270人になりました。

都内で感染確認の増加ペース 加速

都内では、7月12日に4回目の緊急事態宣言に入りましたが、感染確認の増加ペースは加速しています。

都内の7日間平均は、6月20日から7月20日まで31日連続で増加しています。

前の週との比較では、7月はじめまでは120%前後で推移していましたが、
▽13日に130%
▽17日に140%を超え
▽20日は149.3%となるなど、
増加の幅が拡大しています。

また、1日の感染確認が、前の週の同じ曜日より何人増えたかを見ると、火曜日では、
▽先々週は、その前の週より117人
▽先週は237人
▽20日は557人で、
急激に増えています。