五輪 ソフトボール 初戦を前に 日本代表が最後の調整

東京オリンピックのすべての競技に先駆けて、21日からソフトボールの試合が福島市で始まります。日本代表は初戦のオーストラリア戦を前に試合会場で最後の調整を行い、藤田倭投手は「気持ちを高めて最高の投球をしたい」と意気込みを話しました。

ソフトボールは開会式2日前の21日から、すべての競技に先駆けて福島市で試合が始まるのを前に、出場するチームが20日県営あづま球場で最後の調整を行いました。

このうち日本代表の選手は午前10時半から公式練習を行い、冒頭の30分間が公開されました。

練習ではエースの上野由岐子投手や藤田倭投手がリラックスした表情でキャッチボールなどを行いました。

このあと藤田投手は実際に投球をするグラウンドのサークルと呼ばれる場所の感触を確かめようと、およそ10分間、キャッチャーを座らせて投球練習をしました。

そして、バッターボックスに宇津木麗華監督が入って球筋を確認する姿も見られました。

藤田投手は「感覚やグラウンドの違いをチェックしたが、とても投げやすかった。体のコンディションは仕上がってきているし、あしたは準備してきたことをこの舞台にぶつけるだけだと思う。しっかり気持ちを高めて最高の投球ができるようにしていきたい」と話していました。

初戦の相手 オーストラリア代表は

日本が初戦で対戦するオーストラリア代表は午前9時すぎから公式練習を行い、選手たちはおよそ1時間半、バッティング練習で鋭い打球を打っていたほか、守備練習では内野と外野の連係プレーの確認などに汗を流しました。

オーストラリア代表は東京オリンピックに向けていち早く来日して、群馬県太田市で1か月以上事前合宿を行いましたが、宿泊するホテルとグラウンドだけを行き来するいわゆるバブルの状態での生活を徹底し、これまで選手や関係者などに感染者は1人も出ていません。

ソフトボール予選リーグの日本対オーストラリアは21日午前9時開始の予定です。

NHKでは総合テレビで中継でお伝えします。

出場6チームの監督が会見

ソフトボールの試合が21日から始まるのを前に、出場する6チームの監督が福島市でそろって会見を行い、無観客での開催などについて思いを述べました。

日本代表の宇津木麗華監督は、無観客での開催について「日本で開催が決まった時に運命を感じた。コロナになって皆さんの命のことなどを考えれば今回の選択は正しいと思う。自分たちのパフォーマンスをテレビやネットを通じて知ってもらいたいしその分しっかり頑張りたい」と話していました。

そして22日、39歳の誕生日を迎えるエース・上野由岐子投手について「今回のオリンピックでおそらく最後になると思うので彼女がこの年までソフトボール界を引っ張ってきてよかったという大会にしたい」と話していました。

また21日、日本と対戦するオーストラリア代表のレイング・ハロウ監督は、いち早く来日して群馬県太田市で1か月以上行ってきた事前合宿について「とてもすばらしいキャンプになったので、市と市民にとても感謝している。あすはその日本との試合を心待ちにしていたしとても興奮している」と話していました。

宇津木元監督 “エースのピッチングのできがカギに”

ソフトボール日本代表について、元日本代表監督の宇津木妙子さんが日本の練習を見たあとNHKの取材に応じました。

この中で、宇津木元監督は「試合から離れているのでゲーム勘が大丈夫か心配していたが、チームの雰囲気はとてもよく一人一人の集中力も高まっている。無観客の試合になるが、自分たちがやってきたことに集中してワンプレーワンプレーをしてほしい」と話しました。

そして金メダル獲得のポイントを尋ねると、上野由岐子投手の名前を挙げ「上野勝負になってくると思う。そして残りの2人のピッチャーをどう回していくかがカギになる。上野は北京大会からの13年間で自分との葛藤もあったが、『やらなきゃいけない』という使命感を持っていると感じる。日本の代表としてソフトボール界の代表としていい意味での覚悟がすごく見える。上野の13年間の集大成をぜひ見てほしい」とエースのピッチングのできがカギになるとの見方を示しました。

また初戦で対戦するオーストラリアについて、世界ランキングは8位ながらも侮れない相手だとしたうえで「今回最初に日本に入って1か月半生活しながら練習するという取り組み方を見るとチームとしてすごく覚悟をしていると思う。バッターの長打が怖いチームだ」と警戒していました。

最後に「1戦1戦をトーナメントのつもりで戦ってほしい。あすは互いにいい意味での緊張感を持ちながらいかに自分たちのリズムで試合を進められるかが勝負のカギを握ると思う」と話していました。