米国防長官 東南アジア3か国歴訪へ 中国への圧力強化がねらい

アメリカ国防総省はオースティン国防長官が今週から東南アジアのフィリピンやベトナムなど3か国を訪問すると発表しました。東南アジア各国との関係強化をはかることで、南シナ海で軍事的な活動を活発化させる中国への圧力を強めたい考えです。

アメリカ国防総省は19日、オースティン国防長官が今月23日から、シンガポール、ベトナム、フィリピンの3か国への訪問を始めると発表しました。

この訪問について、国防総省は「バイデン政権が東南アジア諸国をインド太平洋地域でなくてはならない存在だと位置づけていることの表れだ」としています。

そのうえで「アメリカのこの地域への永続的な関与を明確にするものだ」と強調し、南シナ海で軍事的な活動を活発化させる中国を念頭に、3か国との関係を強めたい考えを示しました。

バイデン政権が20日で発足から半年を迎える中、主要な閣僚が東南アジアを訪問するのはこれが初めてです。

バイデン政権の外交政策をめぐっては日本や韓国、それにヨーロッパの主要国との関係強化を優先し、中国と南シナ海を隔てて向き合う東南アジア諸国との関係強化がおろそかになっているという批判が国内から出ています。

バイデン政権としては、オースティン長官を派遣することで東南アジア重視の姿勢を示し、中国への圧力を強めていきたい考えです。