“巣ごもり”で白物家電出荷増える 上半期としては過去2番目

エアコンや冷蔵庫などいわゆる白物家電の先月までの半年間の国内出荷額は、1兆3000億円余りと、去年の同じ期間と比べおよそ9%増加しました。これは比較ができる1986年以降で2番目に高い出荷額で、新型コロナウイルスの影響でいわゆる巣ごもり需要が続いていることが主な要因です。

日本電機工業会によりますと、ことし前半の6か月間の白物家電の国内出荷額は、合わせて1兆3281億円となり、去年の同じ期間を9.7%上回りました。

新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす人が増え、いわゆる巣ごもり需要が続いていることが主な要因で、上半期としては、比較ができる1986年以降では2番目に高い出荷額だということです。

製品別では、空気を清潔に保ちたいというニーズが増えていることを背景に空気清浄機が89.7%増加しました。

また、洗濯機は11.9%、冷蔵庫は8.1%、エアコンは4.8%それぞれ増加し、価格が比較的高い製品でも好調な売れ行きが続いているということです。

日本電機工業会は「新型コロナを受けて販売が好調だった。ただ、ことしは一律10万円の定額給付金など特別な要因がなく、製品の需要も一巡し始めているので、今後、反動による落ち込みが起きる可能性もある」と話しています。